がんとつきあう/便秘がん治療による便秘の対処法

多くのがん患者さんがなる、医原性便秘の主な原因と対処法をまとめました。自分の体に起きていることなので、しっかり読んで、知識を得ておきましょう。

オピオイド鎮痛薬(モルヒネなど)による便秘

オピオイド鎮痛薬には、痛みを抑える作用があるのと同時に、小腸の運動を抑制し、腸液の分泌を減らす作用や下痢止めの作用もあります。

そのため、服用する量が多くなると便が硬くなり、排便が困難になって便秘になります。

オピオイド鎮痛薬による便秘を予防するために予め、医師が下剤を処方することがあります。排便の状態を観察し、下剤の効果を担当の医師に報告しましょう。

抗がん剤治療による便秘

抗がん剤は胃や腸の運動を調節する自律神経やホルモンに影響を与えます。そのため、排便を促す腸の蠕動ぜんどう運動が起こりにくくなり、便秘になることがあります。

また、抗がん剤によって起こる吐き気を止める制吐剤せいとざいや、抗がん剤治療に対する精神的ストレスなども便秘の原因となる場合があります。

抗がん剤治療による便秘は、下剤だけではコントロールが難しいため、現在の症状をできるだけ詳しく担当の医師に報告し、便秘の適正な治療をしましょう。

医師への報告の仕方については、「医師に伝える症状のポイント」を参照してください。

【監修】聖路加国際病院 緩和ケア病棟 ブレストセンター オンコロジーセンター ナースマネージャー 玉橋容子氏

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