がんとつきあう下痢の症状と注意点

下痢の症状と注意すべき点

がん患者さんはいつもの事だからと自己判断することが多いですが、他に原因がないかを診断してもらうことも重要です。下痢が続くと体内の水分やミネラルが奪われ、脱水状態になります。脱水状態が続くと、身体の機能が正常に働かなくなるため、子供や高齢者にとっては特に危険です。

下痢になった場合の水分補給には、スープや果物ジュースなどがよいでしょう。これらは、失われた水分とミネラルを同時に補給するのに役立ちます。また、市販のスポーツドリンクなどの経口補水液も、水分やミネラルのよい補給源となります。

脱水症状の判断に役立つ徴候

  • 排尿の量や回数が減少している
  • 尿の色が濃い(暗色尿)
  • 口の中が乾燥したり、ネバネバした感触があったりする
  • 疲労が抜けず、脱力感がある
  • すぐ喉が渇く
  • 頭痛やめまいがある
  • イライラしやすく、ちょっとしたパニックに陥っている
  • 血圧が低い
  • 体温が上昇している

がん患者さんの場合、以下のような下痢と同時に痛みや発熱、血便が出る場合は医師に相談してください。

  • 下痢の持続期間が3日を超えている
  • 脱水状態である
  • 腹部や直腸部に激しい痛みを感じる
  • 便に血が混ざっている
  • 体温が38℃を超えている

下痢になると便が漏れたり、肛門に炎症を起こすこともあります。病院には専門的にケアしている医師や看護師がいるので相談してみてください。その他、不安に思うことがある場合も、担当医に相談してください。

便の硬さを確認する

排便時にその都度、便の硬さなどをチェックしてください。便の硬さを表現するには「ブリストル便形状スケール」が便利です。これによると、便秘(硬い便)はタイプ1または2、下痢はタイプ5、6または7に当てはまります。

〈ブリストル便形状スケール〉
自分の便の性状を医療者に伝えるためのブリストル排便スケールの 7段階が参考になるでしょう。簡単に「硬・普・軟・下痢」などでも伝わります。


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〈ブリストル便形状スケール〉
自分の便の性状を医療者に伝えるためのブリストル排便スケールの 7段階が参考になるでしょう。簡単に「硬・普・軟・下痢」などでも伝わります。

【監修】聖路加国際病院 緩和ケア病棟 ブレストセンター オンコロジーセンター ナースマネージャー 玉橋容子氏

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