がんとつきあうがん関連疲労について

がん関連疲労とは?

一日の終わりには誰しも、「今日も一日疲れたなあ」と、お風呂に入ったり、就寝することで疲れをとるものです。しかし、「がん関連疲労」は、休息を取ったり一晩熟睡することで回復するような疲れとは異なり、改善しにくい不快感です。

がん関連疲労は、長期に渡って続く慢性的なものであるため、がん患者さんはこの慢性的な疲労によって心身ともに消耗し、ときに身体が衰弱したり、身体の機能がいちじるしく低下したりすることがあります。

がん関連疲労は、化学療法や放射線治療、免疫療法、骨髄移植を受けているほとんどのがん患者さんにみられるものです。また、がんを克服した患者さんの中には、「治療後もがん関連疲労が続いた」との報告もあります。

さらに、がんが進行すると75%の患者さんが、がん関連疲労を自覚しているという報告もあります。ですから、もしあなたががん関連疲労を経験していたとしても、それは特別なことではありません。

また、倦怠感や疲労感は痛みや吐き気等の症状を伴って、自覚することがあります。特に治療中は医療者も副作用などの症状を中心に治療を進めるため、患者さん自身が感じる疲労感に気づかない事があります。自分自身で疲労感を医療者に伝える事が重要です。

なお、米国National Comprehensive Cancer Network(NCCN)のガイドラインによると、がんに伴う全身倦怠感・疲労感(cancer-related fatigue)とは、「がんやがん治療に伴う永続的、主観的な疲れであり、肉体的、精神的、感情的な側面をもっている感覚で、エネルギーが少なくなっている状態」と定義されています。

【監修】聖路加国際病院 緩和ケア病棟 ブレストセンター オンコロジーセンター ナースマネージャー 玉橋容子氏

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