がんとつきあうがん関連疲労の認識と医療チームとの協働

がん関連疲労を認識し、治療することの大切さ

がん関連疲労によってひどく疲れると、あなたがこれまで大切にしてきたこと(子どものお世話や仕事など)ができなくなってしまう可能性があります。そこで重要となるのが、治療前、治療中、治療後と、継続して患者さんの疲労度合いを評価していくことです。医療チームはその評価をもとに、さまざまな方法であなたの疲労解消につとめます。

もし、がん関連疲労によってあなたの日常生活が保てないようならば、そのままにせず、ぜひ担当医に相談してください。疲労発症に関与している要因のうち、以下の7つは治療が可能なので、早めに対処することが大切です。

疲労に関与するが、治療が可能な7つの要因

  • 痛み
  • 感情的な苦痛(抑うつ、不安など)
  • 睡眠障害
  • 貧血(赤血球数減少)
  • 栄養不足
  • 活動レベル
  • 薬の副作用
  • その他の病気や病態

がん関連疲労がみられるのは、あなたの受けている治療に効果がないことや、病気が進行していることを示しているのではありません。余計な思い込みは疲労感につながります。

毎日の疲労の程度や受けた治療などを記録できる日誌をつけましょう。疲労が毎日の暮らしにどのように影響しているかについて、患者さん自身は気付いていない場合があります。むしろ、患者さんの疲労の影響を受けることが多い、夫や妻、その他の家族のほうがこれらの変化に気付きやすいこともあるので家族の意見を聞くのも重要です。

医療チームとの協働

  • 日常生活に楽しみを見出せないだけでも疲労がたまります。
    リラックスできる方法等を医療チームに相談してください。
  • これまでの疲労の詳細、気付いた変化、日々の仕事への影響などについて、医療チームに詳しく伝えましょう。
  • 処方薬、一般薬、栄養補助剤を含め、あなたが使用しているすべての薬を医療チームに伝えましょう。
  • 痛み、悪心、うつ状態があれば、コントロールする方法を主治医に相談しましょう。
  • わからないことがある場合や、もっと疲労回復に役立つ情報が欲しい場合には、主治医やがん相談窓口で相談しましょう。
  • 病気が疲労の原因であるかどうか、また、もしそうであれば、どのような治療が可能なのか、担当医に尋ねましょう。
  • 医療チームにサポートしてもらいながら、あなたに合った運動メニューを作りましょう。

治療手帳

ご自身の日々の活力レベルや気分を記録するのは、疲労に対処していくうえでとても大切です。わからないことや気になることがあれば、合わせて記録しておきましょう。治療手帳をつける事で自己管理でき疲労回復につながると言われています。次の診察の際に、この治療手帳を担当医や医療チームのスタッフに見せることで、あなたの疲労の度合いが正確に伝わり、的確な対処をしてくれるでしょう。また、あなたの疑問点も解決することでしょう。記録の仕方については、以下の治療手帳をご参考・ご利用ください。

治療手帳をダウンロード

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【監修】聖路加国際病院 緩和ケア病棟 ブレストセンター オンコロジーセンター ナースマネージャー 玉橋容子氏

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