ア行 がん用語集

がんについて耳にするいくつかの専門用語を集めています。
五十音順で探すことができます。

EBM ( イービーエム )

「Evidence-based Medicine」の略。医師の経験や勘にだけ頼るのではなく、(エビデンス= 科学的根拠)に基づき、多くの人の治療による効果や安全性などの客観的な証拠を大事にして、患者の状況を配慮して医療にのぞむことです。

インフォームドコンセント

医師から治療方法などについて十分な説明を受けたうえで、患者が納得して同意することです。医師が手続き上、説明をして、患者が同意すると思われがちですが、患者が「納得」して、自ら決定して選択することに意義があります。医師は「説明する義務」があり、患者は、自由に質問をして「知る権利」をもっています。また「拒否する権利」もあり、同意を撤回することもできます。通常は、文書をもとに説明を受けたあと、同意の署名をします。

エストロゲン

主に卵巣から分泌される女性ホルモンで、卵胞ホルモンともいわれます。乳がんの中には、このエストロゲンやプロゲステロン(黄体ホルモン)が関係するものもあります。このようなホルモンの影響するタイプのがんの場合は、エストロゲンの分泌を抑えたり、ホルモン療法の適応となります。

X線検査 ( エックスせんけんさ )

X線を用いて体の透視図を得るもので、がんの画像診断で中心となっている検査方法。発見者の名前から「レントゲン検査」ともいわれます。検査に造影剤を使わずにそのまま撮影する「単純撮影」と、より詳しい画像を得るために造影剤を使う「造影撮影」があります。

エビデンス

一言でいうと科学的根拠や証拠。より詳しくいうと、治療方法や薬剤、検査方法など、医療全般について、それが効果や安全性などで良いと判断される証拠のことです。この「エビデンス」に基づく医療が近年重視されています。

MRI検査 ( エムアールアイけんさ )

磁気を使って身体の中の詳しい画像を断面図であらわす検査で「磁気共鳴断層撮影」の略です。同じように画像で身体の断面図をあらわす検査として「CT検査」があり、MRI検査の方がすべて優れていると思われる傾向がありますが、それぞれに長所と短所、適している検査などがあります。MRI検査は、脳梗塞や脳腫瘍、血管の異常などの検査に向いている、さまざまな角度からの断層像が得られるというメリットがある一方、心臓ペースメーカーをつけている人や閉所恐怖症の人には適しません。

遠隔転移 ( えんかくてんい )

最初にがんができた臓器とは異なり、別の場所で同じがんの細胞が発見されることです。がんの種類によって異なりますが、肺や肝臓、脳、骨などに転移することが多くみられます。

延命 ( えんめい )

人の寿命、生きる期間を延ばすことです。近年、医学の進歩によって、呼吸器等の機器によって人工的に命を延ばすことが可能となりましたが、尊厳ある生やQOLという視点から「延命措置」の是非が取り沙汰されています。

オンコロジー

がんを研究する「腫瘍学」のことです。アメリカでは、「腫瘍内科」を意味しますが、日本では幅広く「がん全般」を意味しており、「サイコ・オンコロジー(精神腫瘍学)」「オンコロジー・ナース(がん専門看護師)」などの言葉もあります。

温熱療法 ( おんねつりょうほう )

がん細胞は正常細胞に比べて熱に弱いという性質を利用して、加温することでがん細胞を攻撃する治療方法。全身を加温する「全身温熱療法」と、がんとその周辺を加温する「局所温熱療法」があります。主に行われている局所温熱療法は、一般に、超音波やマイクロ波などを対外から集中照射するという方法で行いますが、食道や子宮がんの場合には管腔部(空間のある場所)に器具を入れて加温したり、がん組織内に電極針を入れて加温する方法もあります。
加温のがんに対する効果は、摂氏41度以上で得られ、43度以上でがん細胞を攻撃できるといわれています。また、温熱療法は、単独で使われるのではなく、放射線や抗がん剤との併用によって効果を高めることを目的に行われます。

【出典】「がん治療の前と後 納得できる治療を受けて、前向きに過ごす手引き」
【監修】医学博士 竹中文良 2010年 株式会社法研 発行

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