患者さんの体験談~がんと向き合う~毎日を「普通に」過ごすことが大切

肺がん 81歳 男性
65歳で会社役員を退職。それまで白内障、網膜はく離を患うも、それ以外の疾病経験はない。73歳のときに身体に異常を感じて検査を行なった結果、肺に影がみつかり、がんと診断される。化学療法を経て、75歳で内視鏡による肺の部分切除手術を行なう。退院後、投薬による治療を2年続け、現在は定期的に血液検査、レントゲン検査を続けている。

比較的冷静に、がんであることを受けとめた

がんであることがわかったときの気持ちを教えてください。

身体に異常を感じて検査を行なったということもあって、ある程度予期はしていました。検査を終えて、結果を聞くまでのあいだ、すでに70歳を過ぎて高齢であったことや、ずっと喫煙していたことを考えると、「おそらく、がんではないか」と思っていたので、医師から告げられたときは、比較的冷静にその事実を受け止められましたね。

医師から外科手術、放射線治療、化学療法を提案されましたが、最初に化学療法をとったのは、その数年前に撮っていた肺のレントゲン検査の映像と照らし合わせて、経年変化を調査し、自分の中でも最善の方法だと思ったからです。

すぐに治療に関する情報をインターネットで集めた

告知されたのち、最初に行なったことは何でしょうか?

すぐに治療方法について調べました。医師からの説明に加えて、インターネットを使って自分で集めた情報を元に、どのような治療を行なうのが良いのか判断しました。セカンドオピニオンはとりませんでしたね。主治医を全面的に信頼していたので、私はセカンドオピニオンをとる必要性を感じませんでした。

主治医とは何でも率直に話し合えたと思います。特に気を遣ったことなどはありません。今でも医師に恵まれたと感謝しています。手術を受けようと思ったのも、もちろん家族と相談して考えた上ですが、主治医に勧められたからというのも大きな要因になったと思います。

妻をはじめ、家族が支えてくれた

病気を治療する過程で、支えとなったのは何でしたか?

妻をはじめ、家族が支えてくれました。病気について、治療法などを相談するのは常に妻と家族でしたし。肺の腫瘍が徐々に大きくなってきたことがわかったときに、手術をするかどうかについても家族とじっくり相談しました。医師との面談には、いつも家族が立ち会います。あらためて、病気になって家族の存在の大きさを実感しました。

「普通に」毎日を過ごすことが大切

がんという病気と向き合っていく上で、大切なことは何でしょうか?

とにかく「普通に」過ごすことでしょうか。あまり考えすぎないことですね。私の性格もあるんでしょうが、治療の過程で少し不安になったりしたときも、「考えても仕方ない」と自分に言い聞かせるようにしていました。「なるようになれ!」という心境とは言いませんが、「ゆだねる」と言いましょうか……だから、不安におそわれて眠れなかったというようなことは記憶にありませんね。

あと、私の場合は血液検査の記録値、特に腫瘍マーカーの値ですが、それを3ヶ月に1度きちんと検査して自己監視することを心がけています。べつに腫瘍マーカー値じゃなくても良いのかもしれませんが、自分なりに調べて、この値を指針にすることを自分に義務づけることで、「自分の病気と向き合っている」という意識が、もしかするとあるのかもしれませんね。

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