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これから治療を始めるあなたへ 突然の告知。この気持ち、どうしたらいい?
あせらないで! 落ち込むのは当たり前!

これから治療を始めるあなたは、ドキドキそわそわ落ち着かず、不安な気持ちでいっぱいだと思います。でも大丈夫。みんな同じです!

日本では、2人に1人ががんになる時代になりました。がんが身近な病気になりつつあるとはいえ、いざ自分が「がん」と言われたら、やっぱりショックを受けるものです。なかには、「家族もがんになったし、やっぱり」と淡々と受け止める人もいるかもしれませんが、多くの人は「どうして私が?」「何がいけなかったんだろう?」と、戸惑うのではないでしょうか。

落ち込んで当たり前

がんと一言で言っても、状況はさまざま。年齢や、家庭環境、仕事の状況などによっても、受け止め方は異なります。自分の命のことを考えたり、パートナーや子ども、親、友人など残される人を思って心配したり、今後の仕事の事が気になったり、不安に思うことは人それぞれですが、大なり小なり、心配して当たり前です。落ち込んで当たり前です。「ショックを受けるのは仕方ない」と、まずは落ち込んでいる自分を許してあげてください。

不安を抱え込まないで

がんの治療というのは意外と“待ち時間”があります。それだけに、入院や治療が始まるまでに不安が増すということもあるでしょう。不安や悲しみ、恐怖、怒りなど、もやもやとした感情で心がいっぱいになっていませんか? 自分の中に溜め込まないで、時には外に出してあげることも大切です。

一度思いっきり泣いてみるというのも、一つの方法です。「家族の前では泣けない」と思ったら、身近ながん経験者や病院のがん相談支援センターで話を聞いてもらってはどうでしょう? パートナーに不安な気持ちをぶつけたことで気持ちがすっきりしたという人もいます。自分の気持ちが楽になる方法をちょっと考えてみてください。

心配事を言葉にする

不安な気持ちは、不安の正体が見えないとさらに強く感じるものです。心が落ち着かないときには、心配なことを紙に書いたり、人に話したりして、言葉にするというのも良い方法です。

  • 入院までにやるべきことをスケジュール帳に書く
  • 家族や周りの人への頼みごとをリストアップする
  • 心配していることを人に話す

言葉にすることで自分の心が整理されると、少し病気とも向き合えるようになるかもしれません。

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生