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これから治療を始めるあなたへ 迷った時には、
他の先生の意見も聞いてみよう!

治療法は、一つだけではないかもしれません。自分の体のことだから、しっかり納得してから治療を始めたい! そう思った時には遠慮しないで!

主治医から示された治療法について、「他の治療法はないのかな?」「なんとか臓器を残す方法はないのかな?」など、迷いがある場合、他の医師の意見も聞いてみるという方法があります。それは、セカンド・オピニオンです。

セカンド・オピニオンとは

まず、あなたの主治医の意見をしっかり聞きましょう。主治医からいくつかの治療の選択肢を示され、どれを選んだら良いのか決めかねている場合、あるいは主治医が示したのとは別の治療法を探したい場合、治療を始める前に他の医師の意見を聞いて参考にするのがセカンド・オピニオンです。

セカンド・オピニオンを受けたい場合は、主治医に伝えましょう。病状によっては、できるだけ早く治療を始めたほうが良い場合もありますので、セカンド・オピニオンを希望する場合は、まずは主治医に相談してください。そして、現在のあなたの病状の情報、つまり、検査データや画像データなどの資料を主治医からもらい、それを他の医師に見てもらって意見を聞くことになります。

セカンド・オピニオンのメリットは、他の医師の意見も聞くことでより理解が深まり、安心して治療を受けられるということです。また、自分が納得できる別の治療法を提案してもらえることもあります。一方で、「医師によって考えが違い、かえって混乱した」という人もいます。セカンド・オピニオンを受けるときには、メリット、デメリットがあることを理解した上で決めましょう。

「どこで受けるか」も大事

セカンド・オピニオンを「受ける」と決めたら、今度は「どこで受けるか」を選ぶことも大事です。一つの方法は、主治医に紹介してもらうことです。ただし、「同じ意見の先生を紹介されて、似たような話しか聞けなかった」ということもあるようです。もう一つは、同じ病気の患者数の多い病院などを自分で探すという方法です。この場合、すぐには予約が取れなくて、その間治療がストップしてしまうこともあるかもしれません。 このほか、近所にかかりつけのクリニックがある場合は、そこで紹介してもらうのも一つの方法です。
がん治療を行っている病院のセカンド・オピニオン外来を利用してもよいでしょう。

どこでセカンド・オピニオンを受けたらよいかわからない場合は、最寄りのがん診療連携拠点病院のがん相談支援センターに相談してみましょう。

どこでセカンド・オピニオンを受けるかを決めたら、予約をとり、必要な書類を用意します。セカンド・オピニオンを受けるために必要なのは、診療情報提供書(いわゆる紹介状)、検査データ、画像データなどです。必要な書類を確認して、早めに用意しておきましょう。また、限られた時間を有効に使うには、聞きたいことを事前にメモしておくのも大事です。セカンド・オピニオンにかかる費用も病院ごとに異なりますので確認しましょう。なお、セカンド・オピニオンを受ける費用は保険適用外となります。

納得して治療を受けましょう

セカンド・オピニオンを受けた後は、主治医のもとで治療を受ける人もいれば、セカンド・オピニオンを受けた病院に転院して治療を受ける人もいます。「他の先生に聞いても同じ意見だったので、安心して主治医のもとで治療を受けられた」「『手術はできない』と言われていたけれど、セカンド・オピニオンを受けたら『できます』と言われて転院した」など、さまざまです。

治療を受ける前に、少しでも迷うことがあれば、セカンド・オピニオンという選択肢があることを思い出してください。主治医に遠慮することはありません。一番大事なのは自分自身の選択です。納得して治療を受けましょう。

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生