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これから治療を始めるあなたへ 支援制度があります!

これからの医療費、いったいどれだけかかるのかしら…… 体のことも心配ですが、お金のことも気になります。支援制度を知って、経済的な負担を減らしましょう!

入院や治療にはお金がかかります。どのくらいお金が必要なのかを確認しておくと、安心して治療が受けられます。

公的な支援制度を利用しよう!

医療費の負担を軽減してくれる公的な支援のひとつに、高額療養費制度があります。高額療養費制度とは、高額な治療や入院をしたとき、ひと月当たりの病院でかかる医療費が一定限度額で済む制度です。

限度額は所得に応じて決まっています。例えば、40代サラリーマンで一般所得の方だとひと月当たりの負担が8万数千円で済むということです。※1

高額な治療や入院が前もって予定されている場合は、加入している公的医療保険から「限度額適用認定証」という書類を交付してもらいましょう。この認定証を医療機関の窓口で提示すると、高額な治療や入院をしたとき、ひと月当たりの病院でかかる医療費が一定限度額で済みます。

この取扱いを受けるためには、申込みが必要です。自分が加入している公的医療保険(保険証に「保険者」と記載されているところです)や会社の担当者に連絡をして、申請書を手に入れて手続きをしましょう。手続きは家族など本人以外でも可能です。

なお、この高額療養費制度は、保険適用される診療に対し支払った医療費が対象になります。入院時の「差額ベッド代」や「先進医療」の特別料金部分等は対象になりませんので注意が必要です。(高額療養費の限度額などは、2015年1月に改定される予定です。制度をご利用の際には厚生労働省のホームページ等、最新情報をご確認ください。)

民間の保険も、しっかり活用

民間の保険の給付は、高額な治療や入院の時にこそ活用したいものです。もし、民間の保険に入っている場合は、是非、自分の入っている保険の内容を確認してみてください。今回の治療で給付金がもらえるのか、もらえないのか、上限額はいくらか、何日まで給付されるかなど、保険証書を読んでもよく分からない場合には、加入している保険会社に連絡をしてみましょう。日頃から自分がどんな保険に入っていて、どんなときにもらえるのかを知っておくことも非常に重要です。

相談窓口を訪ねてみよう!

お金のことで不安や心配が出てきたときには、病院の相談窓口(「がん相談支援センター」)を訪ねてみましょう。医療費や経済的な問題、公的医療保険や年金・介護など生活にかかわる相談は、ソーシャルワーカー(社会福祉士)がサポートしてくれます。

※1 一般所得・上位所得……サラリーマン等が加入する健康保険組合の場合は、健康保険に登録されている報酬等が月53万円以上の方が「上位所得者」、53万円未満の方を「一般所得者」としています。(国民健康保険の場合は、世帯の総所得合計が600万円以上であれば「上位所得者」となります。(2014年3月現在。)

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生