維持療法

寛解導入療法、地固め療法の後に行う、再発を防ぐための治療¹⁾。

HLA型

ヒト白血球抗原（HLA）の遺伝子の組み合わせ。同種移植による造血幹細胞移植では、HLA型が一致するドナーを探す²⁾。

化学療法

がん細胞がふえるしくみを妨げる薬を用い、がん細胞を破壊、縮小させる治療法³⁾

芽球

成熟する前の血球で、通常は骨髄に存在し、血中には出現しない。異常な芽球（白血病細胞）が骨髄中で増殖すると、血中にも芽球が出現するようになる⁴⁾

顆粒球

白血球の一種で、好中球、好酸球、好塩基球の総称⁵⁾

寛解

がんが、一時的あるいは永続的に縮小または消失している状態⁶⁾

寛解導入療法

寛解導入を目的とした治療。通常は強力な治療により、がん細胞を破壊する¹⁾

急性骨髄性白血病（AML）

造血幹細胞から骨髄系の血液細胞に分化、成熟する能力を失った白血病細胞が増殖する病気⁷⁾。

急性リンパ性白血病（ALL）

造血幹細胞からリンパ系の血液細胞に分化、成熟する能力を失った白血病細胞が増殖する病気⁷⁾。

血液学的寛解

顕微鏡検査で白血病細胞が検出されなくなった状態⁸⁾

血小板

出血を止めるはたらきをもつ血液細胞⁹⁾

骨髄

血液細胞（白血球、赤血球、血小板など）をつくる組織で、骨の中心部にある。血液細胞のもととなる造血幹細胞が存在する¹⁰⁾

骨髄生検

骨髄穿刺よりも太い針を用いて骨髄組織を採取し、骨髄の状態を観察する検査¹¹⁾

骨髄穿刺

腸骨または胸骨に専用の針を刺し、注射器を用いて骨髄液を吸引する検査¹¹⁾

骨髄バンク

骨髄（造血幹細胞）提供を希望するドナーと移植を希望する患者を仲介をする機関¹²⁾。

自家移植

患者自身の造血幹細胞を保存しておき、体内の白血病細胞を減らしてから再輸注する造血幹細胞移植¹³⁾。

支持療法

治療によって現れる副作用に対する予防策や治療¹⁴⁾

浸潤

がん細胞が周囲の組織に入り込んで、増殖すること¹⁵⁾

赤血球

身体中に酸素を運搬するはたらきをもつ血液細胞⁹⁾

染色体

DNA（デオキシリボ核酸）とそれに結合した蛋白質でできた長い糸状の構造で、生物のもつ遺伝情報を運ぶ¹⁶⁾

造血幹細胞

血液細胞の元となる細胞で、自分と同じ細胞を複製する自己複製能力と複数の血球に分化する多分化能をもっている¹⁷⁾

造血幹細胞移植

白血病治療の一つで、ドナーから提供された造血幹細胞を移植し、骨髄の造血機能を回復させる治療法¹⁸⁾

単球

白血球の一種で、組織に移行するとマクロファージとなり、細菌などの異物から身体を防御する¹⁹⁾

地固め療法

寛解導入療法の後に行う、再発を防ぐための治療¹⁾

同種移植

体内の白血病細胞を減らしてから、ドナーから提供された造血幹細胞を輸注する造血幹細胞移植¹³⁾。

ドナー

同種移植のための造血幹細胞を提供する人。きょうだいなどの血縁者や、非血縁者²⁰⁾。

治癒

白血病細胞がすべて死滅した状態。完全寛解が5年以上続いた場合に治癒とみなす²¹⁾

白血球

体内に侵入した細菌やウイルスなど病原体や異物から身体を守るはたらきをもつ血液細胞⁹⁾

白血病

血液細胞から発生したがん。がん化した血液細胞が骨髄中で増殖する病気²²⁾

BCR-ABL遺伝子

フィラデルフィア染色体の形成により生じた異常な遺伝子²³⁾

フィラデルフィア染色体

9番染色体と22番染色体の一部が切断され、入れ替わって結合することによって生じた異常な染色体²³⁾

分子標的薬

がん細胞だけがもつ特徴を分子レベルでとらえ、それを標的とした薬²⁴⁾

リンパ球

白血球の一種で、B細胞、T細胞、ナチュラルキラー（NK）細胞の総称。B細胞は抗体産生、T細胞はウイルス感染細胞や腫瘍細胞の破壊および他の免疫細胞のはたらきの調節、NK細胞はウイルス感染細胞や腫瘍細胞の破壊などの機能をもつ¹⁹⁾