慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ治療法 / 薬物療法での治療目標は何ですか?

慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ治療法

薬物療法での治療目標は何ですか?

慢性骨髄性白血病(CML)の治療目標は、白血病細胞を可能な限り減らし、慢性期を維持して移行期や急性転化期へ進行させないことです。そのため、治療効果の指標として、目標段階が設定されています。慢性期を維持するためには、細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)、分子遺伝学的効果(MMR)や分子遺伝学的完全寛解(CMR)を順に目指していきますが、CMRになっても治癒したわけでない(白血病細胞がゼロになったわけではない)ので、治療を継続する必要があります。

表.治療効果と白血病細胞の数

治療目標 白血病細胞数
(診察時) 1兆個
血液学的完全寛解(CHR) 100億個
細胞遺伝学的完全寛解(CCyR) 10億個
分子遺伝学的効果(MMR) 100万個以下
分子遺伝学的完全寛解(CMR)

効果判定の基準

血液学的完全寛解(CHR:Complete HR)

白血球数が正常値になり、脾臓の腫れなどの臨床症状が消えます。

以下のすべての項目を満たす場合

  • 白血球数が10,000/μL未満、かつ分画の正常化
  • 血小板数が450,000/μL未満
  • 脾臓の腫れなし

細胞遺伝学的完全寛解(CCyR:Complete CyR)

フィラデルフィア(Ph)染色体が認められなくなります。

  • フィラデルフィア(Ph)染色体が消失(0%、20個中0個)

◎細胞遺伝学的検査による効果の判定には、CCyRのほかに細胞遺伝学的大寛解(MCyR:Major CyR)があります。まずはMCyRを目指し、MCyRの達成後にCCyRを目指します。
大寛解(MCyR)とは、フィラデルフィア(Ph)染色体が1~35%の場合をいいます。

分子遺伝学的効果(MMR:Major MR)

BCR-ABL遺伝子が少なくなります。

  • PCR法:BCR-ABL遺伝子が0.1%以下、100コピー/μg RNA以下
  • Amp-CML法:BCR-ABL遺伝子が50コピー/0.5 μg RNA以下、50コピー/アッセイ以下

分子遺伝学的完全寛解(CMR:Complete MR)

BCR-ABL遺伝子が非常に少なくなる、あるいは検出されません。

  • PCR法で2回連続BCR-ABL遺伝子が検出されない

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