肺がんを学ぶ監修者からのことば

監修者からのことば

日本医科大学付属病院
がん診療センター長 教授久保田 馨先生

現在、肺がんでは、一人ひとりの患者さんにあわせた治療がかなり進んできています。最近では、がんの組織型や遺伝子変異の有無によって抗がん剤や分子標的薬の効果が異なることがわかり、患者さんのがんのタイプを調べて適した治療を行うことができるようになってきました。

しかし、治療方針はがんの状態だけで決まるわけではありません。体力や年齢、持病、予想される効果や副作用/危険性などが治療方針を決めるための重要な因子です。

効果が期待できる治療法があるのに副作用を心配しすぎて受けなかったり、反対に、体力が落ちているのに強い治療を受けてかえって生活の質を落としてしまうのは残念なことです。

ご自身の希望を医師に伝えるとともに、どのような治療選択肢があり、その治療によってどの程度の効果が期待できるのか、今後の生活がどの程度よくなるのか、予想される副作用に耐えられるだけの体力はあるかなどについて担当の医師とよく相談してください。目的をよく理解したうえで選択し、治療にのぞむことが大切です。

根治が難しい病状であっても、残された時間を充実して過ごせるように、担当医とよく話し合い、積極的に治療法の選択に参加していただきたいと思います。

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