RCC(腎細胞がん)RCCの治療法

RCC (腎細胞がん)についてRCC(腎細胞がん)の治療法

1手術

転移のないRCCの場合、治療の第一選択は手術で、治癒も期待できます。なお、腎臓は左右に2つあるので、治療のために一方の腎臓を摘出しても、手術後に残る反対側の腎臓が正常であれば腎不全になることはなく、生活の制限も受けません。

最近では、小さなRCCや多発性のRCC、反対側の腎臓の働きが悪い場合には、悪い方の腎臓の正常部分を一部残す手術(温存)も行われるようになってきました。

RCCはゆっくり大きくなるケースが多いので、転移のある場合でも、原発の腎臓の摘出や、転移巣の摘出手術が行われることもあります。また、肺の転移巣の手術では、長期生存も期待されますし、骨、脳転移などに対しても手術や放射線治療で、 QOL(Quality Of Life:生活の質)を改善することが可能です。

2免疫療法

現在、RCCに対する治療は原則的に腫瘍の摘除が行われていますが、腫瘍の転移部位の摘除が困難な場合や手術後に再発した場合には、主に免疫療法が行われています。これはRCCに対しては、抗がん剤や放射線療法があまり有効ではないという理由のためです。

免疫療法は、免疫担当細胞を増やすことで体内の自己免疫を活発にして、身体の抵抗力を上げ、がん細胞を殺傷する能力を高める方法です。

免疫療法の効果は10~15%程度といわれています。大きな腫瘍を外科手術で摘出する場合、手術に先立って免疫療法を行うこともあります。副作用としては、発熱、風邪のような症状、関節痛、全身倦怠感などが報告されています。

3分子標的薬による治療

近年、RCCの治療において効果を発揮する分子標的薬が登場しました。

従来の抗がん剤を用いた化学療法は、早く増殖するがん細胞の仕組みに注目して作用する薬がほとんどでした。そのために正常な細胞の働きを妨害し、脱毛や下痢、免疫力の低下という副作用がありました。

分子標的薬は、新しいタイプの薬剤で、抗がん剤による化学療法に比べ、効率的にがん細胞へ作用することができ、正常細胞への影響を少なくすることができます。また、がん細胞の増殖を抑えて分裂を遅くするほかに、がんへ栄養を供給する新生血管も遮断する働きがあるため、体の他の臓器へ転移するのを防ぐことも期待されています。

監修:浜松医科大学泌尿器科 教授
大園 誠一郎 先生

ページの先頭へ戻る