RCC(腎細胞がん)腎がん治療に携わる先生からのメッセージ / 転移していても切れるものは切る

腎がん治療に携わる先生からのメッセージ転移していても切れるものは切る

では、進行腎がんの治療はどのように行われるのでしょうか。

まず、腎がんの治療の基本は手術ということを知っておいてください。腎がんは完全切除できた場合、予後(治療後の経過)が非常に良くなります。

腎臓の周辺臓器に広がったがんだけでなく、別の臓器に遠隔転移したがんでも、完全切除が可能ならば積極的に手術で取り除きます。多発転移した腎がんを完全に取りきれた場合で生存期間が4・8年、部分的な切除でも2・6年というデータがあります。肺の転移巣を完全切除できた場合では生存期間が10年を超え、肝臓にだけ転移した患者さんでは、手術により60パーセントの人が5年生存を果たしたとの報告もあります。

手術すると体への負担が大きいと思っている患者さんは多いと思いますが、がんを手術で切除することががん克服への近道なのです。

事実、腎がんを切除すると、多くの患者さんは驚くほど元気になります。腎がんは大きくなって臓器を圧迫するだけでなく、さまざまな物質を出すことで発熱、貧血、食欲不振、全身倦怠感など、さまざまな症状を引き起こします。それがなくなるので、全身状態が急速によくなるのです。

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監修:日本医科大学付属病院泌尿器科 准教授
木村 剛 氏

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