RCC(腎細胞がん)腎がん治療に携わる先生からのメッセージ / 切除できない患者さんには待ち望まれた効果的な治療法

腎がん治療に携わる先生からのメッセージ切除できない患者さんには待ち望まれた効果的な治療法

しかし、進行腎がんの患者さんの中には、がんの大きさや周囲への浸潤、転移した場所、数などによって、がんが切除できない方もいます。そうした方は薬による治療を受けていただくことになります。この薬物療法が近年、劇的に進歩しています。

かつて、腎がんには効果的な治療薬がなく、5年生存率もきわめて低いものでした。この20年間、腎がんには免疫療法の1種であるサイトカイン療法が行われていました。サイトカイン(生理活性物質)を用い、免疫の働きを高めることでがんの増殖を抑える治療法です。患者さんによってはよく効きますが、奏効率は決して高いものではありませんでした。

そこに登場したのが分子標的薬でした。がん細胞は正常細胞と違い、急激に増殖するための特有の仕組みを細胞内に持っています。分子標的薬は、こうしたがん細胞特有の仕組みに働き、がんが増殖できなくする、つまり、正常細胞にはあまり害を与えず、がん細胞を狙い撃ちにできるのが特徴なのです。

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監修:日本医科大学付属病院泌尿器科 准教授
木村 剛 氏

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