RCC(腎細胞がん)腎がん闘病記骨転移による移植手術とその後遺症を乗り越えて

腎がん闘病記骨転移による移植手術とその後遺症を乗り越えて

西浦勝也さん(50 歳、エンジニア) にしうら かつや 1960年生まれ。職業はシステムエンジニア。2000年、のう胞性腎細胞がんが判明し、部分切除後、サイトカイン療法を行った。後に肺や骨に転移し、骨移植手術を受ける。現在、再発・転移はないが、良性の腫瘍があり、経過観察中。とんぼ玉作りやアウトドア、登山など、実に多趣味。

骨転移による移植手術とその後遺症を乗り越えて

本当に効き目があるのかと、疑問を抱きつつ続けたサイトカイン療法。
思いがけなく見つかった骨転移。そうした不安のなか、
仕事との付き合い方や家族との過ごし方も変えた、
西浦勝也さんの腎がんとの向き合い方とは――。

定期検診では「異常なし」不安が募って医大を受診

腎臓の異変に気付いたのは、1996年末のことでした。初めて受けた成人病健診で、腎臓に21×16ミリの腫瘍が見つかったのです。診断は「良性の腎血管脂肪腫」。その後も、年1回の検診のたびに、腫瘍は少しずつ大きくなっていきました。私は不安を覚えつつも、腫瘍マーカー検査では異常がなく、自覚症状がないこともあって、忙しく日々を過ごしていたのです。

(この腫瘍、どこまで大きくなるんやろ)

不安がさらに募り、2000年2月に医大の泌尿器科を受診しました。CT、MRI、骨シンチなど一連の検査を行いましたが、「良性か悪性か判断できない」というのが主治医の見立てで、何となく釈然としないままでした。

そして、3カ月後の再検査のときに手術を勧められ、7月4日、右腎臓を部分切除しました。病理検査の結果を知ったのは、手術から約2週間後のこと。ナースステーションに看護師さんをからかいに行ったところ、たまたま居合わせた主治医から、突然こう言われたのです。

「細胞検査の結果、がんでした」

突然の告知となってしまい、さしもの楽観的な私もショックを受けました。

(そういうのって、家族と一緒に聞くもんやろ。こんな場所で、簡単に本人に言うなよ!)と、胸の内は割り切れない思いでいっぱいでした。

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