肺がんQ&AEGFR遺伝子変異とは何ですか?
「EGFR」は、がん細胞が増殖するためのスイッチのような役割を果たしているタンパク質で、がん細胞の表面に存在しています。このEGFRを構成する遺伝子の一部に変異があると、がん細胞を増殖させるスイッチが常にオンとなっているような状態となり、がん細胞が限りなく増殖してしまいます※1。
掲載図監修:近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生
EGFR遺伝子変異は、2004年に、肺がんの遺伝子変異の中で最初にみつかったもので、アジア人、女性、腺がん患者さんに多くみられます。日本人の腺がん(非小細胞肺がん)患者さんにおいては、約50%にEGFR遺伝子変異が認められています※2。
- ※1 渡辺俊一, 大江裕一郎, 伊丹純ほか: 国立がん研究センターの肺がんの本, 小学館クリエイティブ: 76-77, 2018
- ※2 日本肺癌学会バイオマーカー委員会: 肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き 第4.3版(2020.4.1)
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【監修】近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生
更新年月:2021年9月