肺がんQ&A以前、遺伝子検査を受けました。再度調べる必要はありますか?

分子標的薬に対する耐性たいせいを示す遺伝子の有無を調べるために再度遺伝子検査を実施する場合があります。

一般的に行われている保険適応のあるコンパニオン診断と呼ばれるがんの遺伝子検査では、がん細胞の全ての遺伝子を調べているわけではないため、別の遺伝子異常について調べたいときには別途検査を行う必要があります。

たとえば、ROS1融合遺伝子があるかどうかを調べたい場合には、ROS1融合遺伝子に絞って検査を行います。ですから、以前にEGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子について検査を行った場合でも、ROS1融合遺伝子があるかどうかを調べたい場合には、あらためて検査を行う必要があります。

近年、がんの遺伝子についての研究が活発に行われており、遺伝子の異常に効果のあるお薬が今後も増えることが期待されています。その場合にも、治療を行うためには遺伝子検査が必要になります。何度も検査を行うのは大変かもしれませんが、検査の結果によっては、選べるお薬の種類が増えて、患者さんにとってより良い治療を行うことができるようになる可能性があります。

遺伝子

【監修】近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生

更新年月:2021年9月