がんとつきあう疲労や下痢に対する解決策

がんやがん治療によって引き起こされる、疲労や下痢などの症状および対策についてご紹介します。

あまりの疲労で食べられない場合

食事を準備する気力もないほどに疲れているときは、手軽に作れる食事や、調子が良いときに冷凍保存しておいた食品や市販の冷凍食品に頼りましょう。以下のポイントもご参考ください。

  • より栄養価の高い食事にするために、缶詰の食品を使う際は、合わせて新鮮な食材も加えましょう。
  • 最初は消化に良い食べものを少量食べ、体力がついてきたら徐々に食べる量を増やしていってください。
  • 家族や友人に手助けしてもらいましょう。
    あなたが必要としているものを伝え、手配してもらってください。助けを求めることは、けっして恥ずかしいことではありません。
  • お住まいの地域に、食材やお弁当などの宅配サービスがある場合は、ぜひ試してみましょう。

軟便や下痢がみられる場合

化学療法や放射線治療は、ときに腸を刺激し、軟便や下痢を引き起こすことがあります。治療中に下痢が続いたり、血便がみられるようなら、下痢の回数や現在の症状を担当の医師または看護師に必ず連絡してください。

下痢の時の注意

下痢に適した食事は、湯ざまし、番茶、スポーツドリンク、うすいハチミツ、重湯、かたくり、リンゴジュース、野菜スープ、味噌汁などが良いでしょう。牛乳は下痢をしやすいので避ける方が安全ですが、粉末ミルクを飲む方はこれまでの半分くらいにうすめて(1/2乳)飲むのもいいでしょう。食品成分にこだわらず飲めそうなものを選びましょう。

水分量は排泄したほどの分量を補給したいのですが、一回にのみ込む量を少量として何回にも分けてゆっくり食事をすることがおすすめです。調子が戻っても食事は少しずつ硬くして普通食に戻すのを急ぎ過ぎないことが大切です。尿が出ないほどの脱水になったり、水分が取れない、血便が出ている、熱が出る、脈が速い等の異常がある場合は早めに受診することをおすすめします。

食事だけでなく、お尻の洗浄や入浴などで清潔を保ち、疼痛も和らげましょう。

避けたほうがよい食品

下痢に良くない食事は、

  • 冷たいもの
  • 繊維の多い野菜や果物
  • 豆類
  • 脂肪の多いもの
  • 刺激物(コーラ、サイダー、コーヒー、アルコール、特に冷えたビール)
  • 一度にたくさん急いで食べること

などです。

個人差があるので食が進まない時は腸管を刺激するものを摂取するのは良くないのですが、唾液の量ぐらいなら少しずつ試してみてもいいでしょう。消化器がんや合併症がある方は専門家の食事指導を受けましょう。

【監修】聖路加国際病院 緩和ケア病棟 ブレストセンター オンコロジーセンター ナースマネージャー 玉橋容子氏

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