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これから治療を始めるあなたへ 準備は大切!
体調もしっかり整えておこう!

これからのことを考え始めたらきりがないけど、体のこと、生活のことなどしっかり準備しておきましょう。キーワードは「整える」!

がんは、病気がわかってから治療が始まるまでに少し“待ち”の時間があるものです。なかには告知後すぐに入院というケースもありますが、多くは入院や治療開始までに数週間あるいは1カ月など間があくものです。その間は、焦らず、治療を始める準備をしましょう。

仕事や生活を調整する時間

治療中は、それまで通りの生活が難しくなるかもしれません。治療が始まるまでの間は、会社や家庭での自分の役割を整理し、調整する時間になります。

仕事を持っている人は引き継ぎや社内外の関係者への連絡をする時間に使うことができます。家庭がある人は家事全般の役割分担などを家族と相談しましょう。また、親の介護をしている人は介護関係者への連絡を忘れずに。「もっと前から、子どもたちや夫にもっと家事を教えておけばよかった、生活力を鍛えておけばよかった」と思うお母さんも多いようです。

まずは書き出す

そうは言っても、突然のことに何から準備をすればいいのやら……と焦ってしまうこともあるでしょう。そんなときには、細かくメモを取る、必要なことを箇条書きにする、伝える相手ごとに備忘録をつくるなど、見える形で整理すると気持ちも落ち着きます。

そして「一人ではない」と思うことも大事。こんなときですから、誰かに頼れる部分は、どんどん頼りましょう。こんなときだからこそ、周りに甘えてもいいのです。

気持ちを整えるのも大事な準備

治療に向けての準備で見逃しがちなのが、自分の身体のことです。病院では、これまでに罹った病気や血液型、身長、体重など、細かく質問されます。ところが、「自分自身の身体のことをちゃんと把握していなかった」という人は意外と多いものです。健康診断の結果など、身体に関する情報も整理しておきましょう。

もう一つ大事なのが、気持ちを整えるという準備。「なるべく平常心で」と言っても難しいかもしれません。

  • 活を入れてくれる人、慰めてくれる人、聞き上手な人など、その日の気分に合う友人と連絡を取る
  • 気分転換したいときには、あえて病気のことを知らない人たちと会う
  • 病院のがん相談支援センターや、病院で紹介してもらった患者サロンに行く

など、自分なりの“駆け込み寺”をいくつか用意しておくのも良いことです。

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生