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急性骨髄性白血病(AML)を学ぶ急性骨髄性白血病(AML)の原因と診断

急性骨髄性白血病(AML)とは?

白血病は、造血幹細胞から血液細胞(白血球、赤血球、血小板)へと成熟する途中の細胞ががん化します。白血病は、がん化した細胞が、もし成熟したら「何」になっていたか?によって分類されます。白血球の中には主にウイルスを攻撃する「リンパ球」があります。成熟したら「リンパ球」になるであろう細胞ががん化した場合が急性リンパ性白血病です。

そして、それ以外の細胞、つまり、リンパ球以外の白血球、赤血球、血小板になる予定である細胞ががん化した場合、急性骨髄性白血病(Acute Myelold Leukemia:AML(エーエムエル))となります。

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急性骨髄性白血病(AML)の原因は何ですか?

急性骨髄性白血病(AML)の原因は不明ですが、研究では、放射線や抗がん剤などの化学物質が原因と考えられる症例もあります。まれに先天性遺伝子異常に関連した小児白血病もみられますが、白血病は遺伝性の疾患ではなく、したがって親から子に伝わることはありません。

白血病の中の急性リンパ性白血病には、ウイルスが原因で白血病を発症するものもあります。急性骨髄性白血病(AML)に関してはウイルスの関与が明らかになっているものはありません。

つまり急性骨髄性白血病(AML)は、はしかや水疱瘡のように伝染する病気ではありません。

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急性骨髄性白血病(AML)はどのように診断されますか?

急性骨髄性白血病(AML)の診断は通常、症状の確認、血液検査、および骨髄検査(骨髄生検、骨髄穿刺こつずいせんし)の結果を組み合わせて行われます。
急性骨髄性白血病(AML)には以下のものを含む、数多くの症状があります。

  • 疲労
  • くりかえす感染症
  • 脱力
  • 食欲不振
  • 過剰な出血
  • 痛みや傷がなかなか治らない
  • 歯肉の腫れまたは変色
  • アザができやすい
  • 骨や関節の痛み(特に肋骨と胸骨)
  • 高熱

これらの症状は、白血病細胞が引き起こすものと正常な白血球、赤血球、血小板が少なくなることで生じるものがあり、症状によっては白血病以外の病気でもみられます。そのため、急性骨髄性白血病(AML)の診断には、症状からだけでなく、血液・骨髄検査を行って診断を確認する必要があります。

血液検査で白血球数の異常と赤血球数や血小板数の減少が見つかれば、問診や身体状況などの結果とあわせて急性骨髄性白血病(AML)を強く疑います。確定診断のためには、骨髄液を吸引する「骨髄穿刺」や、骨組織を含む造血組織を採取する「骨髄生検」が必要となります。これらの検査は外来でも行うことができます。

骨髄は全身の骨の中に存在しますが、骨髄穿刺では皮膚から骨が触れやすい胸骨(胸の真ん中の平らな部分)や後腸骨陵(いゆる骨盤と呼ばれる場所で、背中側)で行われます。小児に対しては脛骨(すね)で行われることもあります。

実際の方法は、皮膚を局所麻酔し、骨髄穿刺専用の針を皮膚から骨の中に刺し、注射器で骨髄を引きぬきます。専用の針はボールペンの芯よりもやや太いものです。皮膚に局所麻酔をしているので専用の針を刺すときには痛みは強くないのですが、骨髄を注射器で引き抜くときにはひっぱられる様な強い痛みを伴います。この痛みは数秒続きます。

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急性骨髄性白血病(AML)を治療しないとどうなりますか?

急性骨髄性白血病(AML)の進行を抑えるためには、早期の診断と治療が不可欠です。
白血病の進行に伴い、異常な細胞がますます増殖して優勢となり、骨髄および血流から正常な細胞を締め出してしまいます。
そのため、AMLの治療をしないで放置しておくと、感染と闘える正常な白血球の数が足りなくなり、感染症を引き起こす可能性があります。また、赤血球の不足から重度の貧血に至ったり、血小板の不足によりアザや出血が起こる可能性があります。
このように、未治療のAMLは極めて重篤な疾患となり、死に至るおそれもあります。

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