肺がんの検査と診断肺がんの確定診断のための検査

気管支鏡検査※1

肺に直径5mm程度の内視鏡を挿入して細胞や組織を採取することで、がん細胞の有無を確定する検査です。肺の病巣に気管支鏡が届くと先端からブラシや針、鉗子が出て、細胞や組織を採取します。

心臓や脳血管障害で血液が固まらないようにするお薬を飲んでいる方は、組織を採取した後に出血が止まりにくいことがあるので、検査を受ける前に服薬の状況を医師に伝えておきましょう。

気管支鏡 検査方法

渡辺俊一, 大江裕一郎, 伊丹純ほか: 国立がん研究センターの肺がんの本, 小学館クリエイティブ: 25, 2018

CTガイド下肺針生検、経皮的針生検※1

病巣が肺の末端にあり気管支鏡が届かない場合には、局所麻酔をして肋骨の間から細い針を差し込んで肺の細胞を採取する、経皮的針生検が行われます。CTガイド下肺針生検は、CTで肺内部の様子を見ながら針生検を行います。

※1 渡辺俊一, 大江裕一郎, 伊丹純ほか: 国立がん研究センターの肺がんの本, 小学館クリエイティブ: 24-25, 2018

【監修】近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生

更新年月:2022年11月

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