がん治療の基礎を学ぼうその他の療法

最近では、「緩和ケア」の重要性も増しています。これまでは、がんの末期のケアというイメージの強かった緩和ケアですが、現在では、がん療養中の痛みや辛さを軽減させるためには治療初期から行うべきと考えられ、告知後から積極的に取り入れられています。三大治療の補完的に行われる代替療法もあります。

このように、がん治療ではそれぞれのメリットとデメリットを考え合わせた上で、中心となる治療方法を選び、他の方法も組み合わせていく必要があります。三大療法による標準的な治療方法に加え、さまざまな方法を取り入れて総合的な治療を行うことをがんの集学的治療といいます。

心のケアや社会的支援も欠かせません。そこで、外科医、内科医、放射線科医、腫瘍内科医、精神科医、看護師、検査技師、薬剤師、栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどさまざまな職種が集まり、治療とケアについて多方面から検討する「チーム医療」が進められています。

補完的に行われる療法

治療法 特徴
漢方薬 主に副作用の対策や、全身の免疫力を高めるために、方剤などが用いられる。保険が適用される漢方薬もある。
温熱療法 がん細胞が約43℃の熱で死滅する特性を利用し、がんの病巣に集中的に熱を当てたり、全身的に体温を上げたりすることで治療する方法。血行が良くなることで、全身の免疫力が向上するというメリットも期待できる。
理学療法 乳がんや子宮がん、前立腺がんの手術や放射線療法のあとに出現した進行性のむくみ(リンパ浮腫)に対しては、スキンケア、圧迫療法、リンパドレナージ(リンパマッサージ)、運動療法を組み合わせた複合的理学療法が行われ、保険も一部適用される。

【出典】「がん治療の前と後 納得できる治療を受けて、前向きに過ごす手引き」
【監修】医学博士 竹中文良 2010年 株式会社法研 発行

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