慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ白血病ってどんな病気?

慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ白血病ってどんな病気?

白血病とは?

白血病は血液のがんです。血液細胞には赤血球、血小板、白血球がありますが、これらの血液細胞が骨髄でつくられる過程で、がんになります。がん化した細胞(白血病細胞)は、骨髄内で増殖し、骨髄を占拠してしまいます。そのため、正常な血液細胞が減少し、貧血、免疫系のはたらきの低下、出血傾向、脾臓(血液を貯蔵しておく臓器)の肥大などの症状があらわれます。
日本では、1年間に人口10万人あたり、男性で10.6人、女性で7.4人の割合で白血病と診断されています(2010年のデータ)。
白血病は、がん化した細胞のタイプから「骨髄性」と「リンパ性」に分けられ、さらに病気の進行パターンや症状から「急性」と「慢性」に分けられます。本サイトでは慢性骨髄性白血病(CML)について詳しく解説します。急性骨髄性白血病(AML)に関しては、こちらをご覧ください。

*出典:国立がん研究センターがん対策情報センター

表.白血病の種類

急性白血病

骨髄性白血病 リンパ性白血病
急性骨髄性白血病
(AML: acute myeloid leukemia)
急性リンパ性白血病
(ALL: acute lymphoblastic leukemia)

慢性白血病

骨髄性白血病 リンパ性白血病
慢性骨髄性白血病
(CML: chronic myelogenous leukemia)
慢性リンパ性白血病
(CLL: chronic lymphocytic leukemia)

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造血のしくみ

血液細胞には大きく分けて、赤血球、血小板、白血球があります。白血球というのは、リンパ球、顆粒球、単球の総称です。
これらの血液細胞は、骨の内側にある骨髄というところでつくられます。そこで、血液細胞のもとになる造血幹細胞から各種の血液細胞へと変化(分化)し、成熟した血液細胞が血液中に放出されます。
変化する過程は大きく分けて2つあります。赤血球、血小板、単球、顆粒球をつくる過程は骨髄系、リンパ球をつくる過程はリンパ系とよばれます。

図.血液細胞の分化・成熟

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白血病の発症(原因)について

原因

白血病を含む「がん」は、一般に遺伝子や染色体に傷がつくことで発症すると考えられています。たとえば、慢性骨髄性白血病(CML)では、患者さんの95%以上でフィラデルフィア(Ph)染色体という異常な染色体が見つかります。遺伝子や染色体に傷がつく原因として、放射線、ベンゼンやトルエンなどの化学物質、ウイルスなどが挙げられていますが、そのしくみは完全には解明されていません。また、白血病は遺伝しませんので、親が罹ったとしても、子どもが必ず白血病になるわけではありません。

診断

白血病の診断は、問診、血液検査、骨髄検査などの結果に基づいて行われます。そのため、通常の健康診断や血液検査をきっかけとして、白血病が発見されることも少なくありません。
貧血などの症状があり、血液検査の結果から、血液細胞の数や種類に異常がみられた場合、白血病が疑われます。最終的な診断には、骨髄液を吸引する「骨髄穿刺(マルク)」や、骨髄の組織を採取する「骨髄生検」などの骨髄検査が行われます。骨髄はすべての骨の中にありますが、骨髄穿刺は腸骨(骨盤の骨)から採取するのが一般的で、ときには胸骨(胸の正面にある平らな骨)から採取することもあります。骨髄中の細胞の数や種類、染色体や遺伝子の状態を確認し、白血病かどうかを確定診断します。

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