がん患者さんのお悩み相談室:アピアランス編がん患者さんのメイクのコツ

~がん患者さんのお悩み相談室~

Q.眉毛・まつ毛の脱毛、肌のくすみなど外見の変化が気になります。

ちょっとしたコツでカバーできます。

治療の副作用に戸惑うことのひとつに、外見の変化があります。どのように付き合っていけばよいのか、先輩患者さんたちの工夫を紹介します。

眉毛、まつ毛が抜けることも

抗がん剤治療の副作用に脱毛があることはよく知られていますが、抜けるのは髪の毛だけではありません。眉毛やまつ毛が抜けることもあります。今まで当たり前のようにあったものがなくなることに、ショックを受ける方も多いことでしょう。 「眉毛がないだけで、自分の顔じゃないみたいだった」「まつ毛まで抜けると思わなかった」――。そんな声を耳にします。心の準備ができていないとショックはより大きくなるので、まずは、「眉毛やまつ毛が抜けることもある」ということを知っておいてください。

眉テンプレートやアイライナーで

眉毛、まつ毛が抜けてしまっても、ちょっとした工夫でカバーすることができます。 まず眉毛は、何もないところに描こうとすると、思いのほか難しいもの。そういうときには、市販のテンプレートが便利です。最近では100円ショップでも売られていますし、種類も増えていますので、自分に似合う形を探してみましょう。描くときのポイントは、横方向ではなく、縦の方向にペンシルを動かすこと。自然な感じに仕上がります。

まつ毛は、「つけまつ毛をした」という方もいますが、使い慣れていなかったり、治療の副作用などで肌や粘膜が敏感になっていたりする方には抵抗があるでしょう。そこでおすすめなのが、アイラインをしっかり引くということ。アイラインで目元を強調すると、ほとんど違和感がなくなります。それでもまだ気になるときには、フレームの太いメガネをかければ顔立ちがハッキリします。まつ毛が抜けると目にほこりや花粉などが入りやすくなり、目が充血することもあります。メガネをすることで目に入るほこりや花粉が少なくなるメリットもあります。

眉を描き慣れない男性は

副作用の脱毛に困るのは、女性だけではありません。とくに眉毛がなくなると、仕事に支障が出るなど、男性にとっても困るものです。 男性の場合、そもそも眉を描くことに慣れていないため、テンプレートを使っても難しいかもしれません。その場合、「つけ眉毛」という方法もあります。毎日取り外す必要がなく、つけたまま過ごせるものもありますので、インターネットなどで探してみてください。

メイクで気持ちを上向きに

脱毛のほか、肌のくすみ、黒ずみも、抗がん剤治療後にあらわれやすい副作用のひとつ。ただでさえ敏感になっている肌に、厚塗りのメイクはしたくないと思いますが、フェイスパウダーやコンシーラーなどを薄く伸ばしてあげるだけでも、くすみは目立たなくなります。さらにチークを加えると、顔全体が明るい印象に。
肌の色が変わると気持ちまで落ち込んでしまい、「メイクをしよう」という意欲さえわかなくなるかもしれません。でも、メイクで顔色が明るくなると、ココロもちょっと上向きになるもの。チークを頬にのせるだけでもいいので、落ち込んだときにあえてメイクをするというのも、見た目とココロを明るくするよい方法でしょう。

あなたの治療をサポート

【相談支援センター】
外見の変化は、患者さんの日常生活にも大きく影響してきます。相談支援センターでは、そのような悩みに寄り添う取り組みが進められていますので、相談してみるとよいでしょう。

【病院や患者会が開催する講座】
メーカーによって異なりますが、ウィッグのクリーニングや髪の変化に合わせたサイズ調整、頭皮のチェックなど、さまざまなサービスがありますので、ぜひ活用してください。

【監修】神奈川県立がんセンター 乳腺内分泌外科 部長 山下 年成先生

ページの先頭へ戻る