がん患者向け 公的サポートガイド17歳以下が利用できる公的制度近年の、新規抗がん剤の登場と外来化学療法の普及に伴うがん医療の進歩は目覚ましいものがあります。しかし、こうしたがん医療の発展は、患者さんにとって、長期生存の実現という期待へつながると同時に、長期的な経済的負担という問題を含むものとなりつつあります。このような経済的負担をできるだけ軽減するためにも、公的な制度を着実にご活用ください。※以下に記載している制度の他にも、各自治体で実施している制度もあります。まずは各自治体の窓口でご相談ください。17歳以下18歳~39歳40歳~69歳70歳以上医療費が高額になったとき収入に不安があるとき生活や身体に支障があるとき医療費が高額になったとき名称概要利用条件小児慢性特定疾病の医療費助成小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、健全育成の観点から、患児家庭の医療費の負担軽減を図るため、その医療費の自己負担分の一部を助成する制度18歳未満の児童(引き続き治療が必要であると認められる場合は、20歳未満の者)※対象疾患群悪性新生物、慢性腎疾患、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、内分泌疾患、膠原病、糖尿病、先天性代謝異常、血液疾患、免疫疾患、神経・筋疾患、慢性消化器疾患、染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群、皮膚疾患、骨系統疾患、脈管系疾患【出典】以下のサイトを参考にしています。小児慢性特定疾病情報センター「医療費助成」 https://www.shouman.jp/assist/ 2024/4/30参照小児慢性特定疾病情報センター「小児慢性特定疾病における成長ホルモン治療の認定について」 https://www.shouman.jp/assist/hormone/ 2024/4/30参照小児慢性特定疾病情報センター「小児慢性特定疾病の対象疾病リスト」 https://www.shouman.jp/disease/search/disease_list 2024/4/30参照医療費控除1年間に高額な医療費を支払った場合、確定申告を行うことにより税金が軽減される制度1年間(1月1日~12月31日)に一定以上の医療費の自己負担があった場合※本人と家族のために支払った医療費が対象【出典】以下のサイトを参考にしています。医療費控除の概要【国税庁ホームページ】 対象となる医療費の要件【国税庁ホームページ】 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm 2024/4/30参照ひとり親家庭医療費助成ひとり親家庭(離婚や死別、婚外出産などの理由でひとりで子育てをしている家庭)の医療費を助成する制度※「ひとり親家庭医療費助成制度」は各自治体で条例を定めて実施しています。各自治体にお問い合わせください。 【出典】以下のサイトを参考にしています。ひとり親家庭支援の手引き【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000125850.pdf 2024/4/30参照収入に不安があるとき名称概要利用条件生活保護生活が困窮している方に対して最低限の生活を保障し、自立を支援をする制度世帯の収入・資産が最低生活費の金額に満たない場合【出典】以下のサイトを参考にしています。生活保護制度【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html 2024/4/30参照生活や身体に支障があるとき名称概要利用条件身体障害者手帳による福祉サービス身体上の障害がある人の日常生活において、助成が受けられるようにするもの対象となる障害の種類視覚障害聴覚又は平衡機能の障害音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害肢体不自由心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害ぼうこう又は直腸の機能の障害小腸の機能の障害ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害肝臓の機能の障害【出典】以下のサイトを参考にしています。身体障害者手帳【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/shougaishatechou/index.html 2024/4/30参照身体障害者手帳制度の概要【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/shougaishatechou/dl/gaiyou.pdf 2024/4/30参照生活福祉資金貸付制度低所得者等に対し、各市区町村の社会福祉協議会が低利もしくは無利子で資金の貸し付けと、必要な相談や支援を行う制度低所得者世帯障害者世帯高齢者世帯【出典】以下のサイトを参考にしています。 生活福祉資金【全国社会福祉協議会ホームページ】 2024/4/30参照18歳未満でも就業し、職場の労災保険、雇用保険、医療保険等に入っている場合は対象となるものもあります。※以下に記載している制度の他にも、利用できる制度もあります。まずは各自治体の窓口でご相談ください。傷病手当金障害厚生年金、障害手当金加えて、対象家族の看護をする雇用保険の被保険者は介護休業・休暇・給付金制度も利用できます。【監修】国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 サポーティブケアセンター/がん相談支援センター副センター長 坂本はと恵氏更新年月:2024年7月ONC46O005A制度名小児慢性特定疾病の医療費助成制度概要小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、健全育成の観点から、患児家庭の医療費の負担軽減を図るため、その医療費の自己負担分の一部を助成する制度。利用条件18歳未満の児童(引き続き治療が必要であると認められる場合は、20歳未満の者)※対象疾患群悪性新生物、慢性腎疾患、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、内分泌疾患、膠原病、糖尿病、先天性代謝異常、血液疾患、免疫疾患、神経・筋疾患、慢性消化器疾患、染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群、皮膚疾患、骨系統疾患、脈管系疾患申請窓口保健福祉担当課や保健所など各市区町村でご確認ください申請時期遡及請求の可否申請時期:小児慢性特定疾病にかかり、医療費が高額になることが見込まれたとき遡及請求の可否:申請が遅れた場合は、償還払いの申請し支給を受けることが可能必要書類など医療申請書、医療意見書、住民票など各市区町村でご確認ください【出典】以下のサイトを参考にしています。小児慢性特定疾病対策の概要【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000078973.html 2024/4/30参照 小児慢性特定疾病情報センター「医療費助成の概要」 https://www.shouman.jp/assist/outline 2024/4/30参照 制度名生活保護制度概要生活が困窮している方に対して最低限の生活を保障し、自立を支援をする制度利用条件世帯の収入、資産が最低生活費の金額に満たない場合申請窓口お住まいの地域を所管する福祉事務所の生活保護担当部署※申請前に相談が必要です申請時期遡及請求の可否さかのぼっての請求不可必要書類など生活保護申請書印鑑預金通帳、給与明細、保険証、年金証書、賃貸契約書など【出典】以下のサイトを参考にしています。生活保護制度【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html 2024/4/30参照制度名身体障害者手帳制度概要身体上の障害がある人の日常生活において、助成が受けられるようにするもの利用条件対象となる障害の種類視覚障害聴覚又は平衡機能の障害音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害肢体不自由心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害ぼうこう又は直腸の機能の障害小腸の機能の障害ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害肝臓の機能の障害申請窓口各市区町村障害福祉担当窓口申請時期遡及請求の可否障害が固定したと判断されたとき必要書類など身体障害者診断書・意見書(指定医作成のもの)証明写真マイナンバーが分かる書類【出典】以下のサイトを参考にしています。身体障害者手帳【厚生労働省ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/shougaishatechou/index.html 2024/4/30参照身体障害者手帳について【東京都福祉保健局ホームページ】 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shinsho/shinshou_techou/techonituite.html 2024/4/30参照 制度名生活福祉資金貸付制度制度概要低所得者等に対し、各市区町村の社会福祉協議会が低利もしくは無利子で資金(総合支援資金、福祉資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金)の貸し付けと、必要な相談や支援を行う制度※貸付には限度額があります利用条件低所得者世帯障害者世帯高齢者世帯申請窓口各市区町村社会福祉協議会社会福祉法人全国社会福祉協議会申請時期遡及請求の可否 必要書類など借入申込書など※資金種類によって、必要となる書類が異なります。【出典】以下のサイトを参考にしています。生活福祉資金【全国社会福祉協議会ホームページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatsu-fukushi-shikin1/index.html 2024/4/30参照