大腸がんの主な治療法と副作用放射線治療と副作用
主に直腸に発生したがんにおいて、手術前にがんのサイズを縮小し、治癒率の向上や、肛門を温存する目的、あるいは再発予防のため、放射線治療が行われることがあります。
また、切除が難しいがんによる痛みや出血などの症状緩和、骨転移による痛みや脳転移による神経症状などを改善する目的で行われることもあります。
放射線の照射時期は手術前、手術中、手術後の3種類がありますが、手術前に照射することが一般的です。また、薬物療法と一緒に行うこともあります。
放射線治療の副作用
放射線治療の副作用は、主に照射された部位に起こるため、その部位によって症状は異なります※。
治療期間中に起こる副作用には、全身倦怠(けんたい)感、嘔気(おうき)、嘔吐、食欲低下、白血球減少などが挙げられます※。腹部や骨盤への照射では下痢、腹痛などがあります※。
また、治療が終了して数ヵ月以上経ってから起こることもあり、出血や炎症などが腸管や膀胱にあらわれることがあります※。
※ 【出典】国立がん研究センターがん情報サービス 大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療
(https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/treatment.html)2022/7/15 参照
【監修】国立がん研究センター東病院 消化管内科 吉野孝之 先生
小谷大輔 先生
更新年月:2023年1月
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