大腸がんの術後の経過観察と再発・転移再発・転移

がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、別の臓器に流れ着き、そこで増殖することを転移といいます。大腸がんでは肝臓や肺、リンパ節への転移が多くみられ、骨や脳など全身に転移することもあります。

手術でがんをすべて切除できたと判断しても、肉眼的には把握できない微小ながんが体内に残っていることがあります。手術の前にX線検査やCT検査などでがんが転移しているかどうか検索しますが、ある程度の大きさでないと映らないため、微小ながんは診断できません。

体内にがんが残っていると、手術後、体内に潜んでいた微小ながんが大きくなって、時間が経ってから目に見えるような大きさになることがあります。これを「がんの再発」といいます。

大腸がんは、根治的な手術(がんを完全に取りきった手術)が受けられれば、ほかの消化器がんに比べて治る可能性が高いといわれますが、再発するケースもあります。

再発した患者さんの約85%以上は術後3年以内に、95%以上は術後5年以内に再発が認められました。そのため、術後の経過観察が大切で、術後5年間は再発のリスクに応じたスケジュールで検査を行います。

【監修】国立がん研究センター東病院 消化管内科 吉野孝之 先生
小谷大輔 先生