がん患者さんのお悩み相談室 ~がんと生活(アピアランス)~がん患者さんの爪と指先のケア~がん患者さんのお悩み相談室~ ウィッグ選びと頭皮ケア メイクのコツ 靴選び爪と指先のケア 洋服の選び方Q.弱くなった爪のケアはどうしたらよいですか?保湿と保護が大切です。抗がん剤(化学療法)や分子標的薬による治療の影響で薄くなったり、黒ずんだりした爪。そのままにしていると、割れたり、何かにひっかけたりしてしまいます。ちょっとしたケアを心がけましょう。爪にやさしいマニキュアを手足の爪も、抗がん剤(化学療法)や分子標的薬の影響を受けやすい部分です。薄く欠けやすくなったり、黒ずんだり、筋が入ったり、表面が凸凹になったり、二枚爪になったり……。「ちょっと当たっただけで爪が割れてしまった」という方も。もろくなった爪が欠けたり割れたりしないように、保護してあげることが大切です。ひとつの方法は、マニキュアやジェルネイルを塗って補強すること。マニュキュアを取るときのリムーバーは皮膚に刺激を与える場合もあるため、症状がひどい場合は、使用する前に医療従事者に相談しましょう。マニキュアは、リムーバー不要で無臭タイプのものを探したいところ。天然素材で作られたものは、爪にやさしく、刺激臭もありません。色のラインナップも多く、「爪の変色も隠せる」と、患者さんにも人気です。きれいな爪は、ココロも明るくしてくれることでしょう。無色透明のものや、肌や爪の色に近いもの、マットな質感に仕上がるトップコートを使えば、普段マニキュアを使わない男性も、違和感なく爪を保護することができます。剥がせるジェルネイルもそのほか、剥がせるタイプ(ピールオフ)のジェルネイルを使っていたという方もいます。ジェルネイルを塗ることで、凸凹していた爪の表面が平らになります。剥がせるタイプであれば、リムーバーも必要ありません。また、ネイルサロンによっては、美容だけではなく、爪のトラブルに関する相談にのってくれるところもあります。患者さんへの施術経験も豊富なネイリストさんもいるので、そうしたネイルサロン、ネイリストさんをインターネットなどで探してみるのもよいでしょう。なお、つけ爪やジェルネイルは、検査機器に影響を与えることがわかっています。検査前には必ずとっておきましょう。ネイルサロンへ行くのは、検査後がよいですね。あなたの治療をサポート【ネイルサロン】手先が明るいと、気分も明るくなることがあります。自らのがん経験を活かして患者さんをサポートしているネイリストさんなど、インターネットなどで情報を検索してみてください。※不明な点がある場合は、必ず医療従事者に相談しましょう。関連リンクがん治療と皮膚障害皮膚障害の症状皮膚障害の原因皮膚障害の対処法【監修】地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター 乳腺内分泌外科 部長 山下年成 先生更新年月:2024年11月ONC46O008A