通院治療と在宅療養薬剤師、歯科医師・歯科衛生士、管理栄養士、リハビリ専門職による訪問医療サービス

薬剤師の訪問指導

処方された薬を薬局に取りに行くのが難しい場合や薬の管理が難しい場合など、薬剤師が自宅を訪問し、薬を届けたり、薬の管理や指導をしてくれるサービスがあります。
例えば、独り暮らしで介護者のいない高齢の患者さんには、薬品を定期的に届けてもらうことができます。また、処方される薬の種類が多いために、朝、昼、晩の分別が大変な場合等は、飲む時間帯ごとに薬を一包にまとめたり、おくすりカレンダーを使って飲み忘れが無いかチェックしたり、薬の飲み方をアドバイスするなど、医師の指示通りの服薬ができるようにサポートしてくれます。

歯科医師・歯科衛生士の訪問指導

抗がん剤などの薬物治療中に、副作用により口内炎ができたりすると、食べるのも話すのもつらくなり、活発な日常生活を送るのが難しくなることがあります。口の中のケア(口腔ケア)は、口腔内の痛みなどを軽減し食事が摂取できるようにしたり、口腔内や入れ歯を清潔にして、虫歯や歯周病を予防するとともに、全身の感染症予防のためにも、大切なことです。
歯科医院に通院困難な場合などには、歯科医師や歯科衛生士が自宅を訪問し、口腔内の状況を確認したうえで、必要な治療をしたり、口腔ケアの方法をアドバイスしてくれます。

管理栄養士の訪問指導

がん患者さんの場合、体調の変化や抗がん剤などの薬物治療の副作用により食べられなかったり、味覚が変わることがあります。副作用により患者さんの食欲がなく、何を食べたらよいかわからない場合など、医師の指示により管理栄養士が自宅を訪問し、食事の相談に乗ってくれるサービスがあります。
管理栄養士が患者さんの好みや日頃の食習慣を聞いて、無理せず食べられるような食事の形態や調理のレシピを考えてくれます。

訪問リハビリ

がんの転移などにより下肢の脱力や麻痺などがあり、入院中はリハビリ指導を受けていても、自宅に帰るとリハビリの習慣がなくなってしまいがちです。筋力や身体機能を維持するために、在宅でのリハビリの継続や自分でできる身の回りの動作を増やすことは大切なことです。そんなときサポートしてくれるのがリハビリ専門職の訪問サービスです。手や足の拘縮こうしゅく(関節の動きが悪くなる状態)予防、呼吸器などの筋力低下予防のリハビリ指導、身の回りの動作がしやすい環境整備の手助けもしてくれます。

2020年6月現在の情報を元に作成

【監修】国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 サポーティブケアセンター/がん相談支援センター 坂本はと恵氏