尿路上皮がんを学ぶ(膀胱がん、腎盂がん、尿管がんなど)尿路上皮がんの経過観察

経過観察と検査

治療が終わった患者さんは定期的に検査を行い、がんがあった部分の変化や再発の兆候がないか確認を行います。通院間隔は再発リスクによって異なりますが、治療終了後5~10年間は診察・検査を受けて、再発していないか、膀胱全摘時の尿路変更に伴うストーマや新膀胱の不具合がないかなどを確認します※1

日常生活の注意点

膀胱がんで膀胱を全摘し、ストーマを造設した患者さんは、ストーマ周囲の皮膚の清潔を保ち、定期的に装具の貼り換えを行うなどストーマケアを行う必要があります。皮膚の炎症や不具合など、トラブルがあったときの対処法を確認しておきましょう。

自排尿型新膀胱造設術を受けた患者さんは、最初のうちは尿漏れしやすいので、紙おむつや尿とりパットを使います。皮膚のかゆみやトラブルを予防するためには、おむつやパットは濡れたら交換し、毎日シャワーや入浴をして清潔を保つことが大切です。

食事や運動はできる範囲で行ってください。喫煙は、尿路上皮がんのリスクを高めるため※1※2 、喫煙者は禁煙が勧められます。がんになったからといって、仕事や趣味・ボランティアをやめる必要はなく、病気になる前と同じような生活を送ることが望ましいでしょう。

※1 日本泌尿器学会 編. 膀胱癌診療ガイドライン 2019年版. 医学図書出版, 2019. 「Ⅶ. 膀胱癌の経過観察」

※2 日本泌尿器学会 編. 腎盂・尿管癌診療ガイドライン 2014年版. メディカルレビュー社, 2014. 「Ⅰ. 疫学」

【監修】山口大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野 大学院担当教授 松山豪泰 先生

更新年月:2021年8月