原発乳がんの治療放射線療法

乳房温存手術のあと、手術で取りきれずに残されているかもしれないがん細胞を死滅させるために「放射線療法」を行います。放射線照射を行わなかった場合に比べて、乳房内のがん再発がほぼ3分の1に減少することがわかっています

乳房全切除術を受けた患者さんの場合も、リンパ節転移の状況やしこりの大きさによっては、術後に放射線の照射を行うほうがよいとされています。

放射線が細胞の中の遺伝子に作用して、がん細胞を死滅させます。

放射線の副作用には、現れる時期により、急性期副作用と晩期副作用に分けられます。急性期副作用は、治療中から終了後まもなく放射線があたっている部位に現れて、皮膚が日焼けのように赤くなり、かゆくなったり、ひりひりしたりすることがあります。晩期副作用は、照射が終わったあと数ヵ月から数年以降に現れる副作用で、放射線が肺に照射されることによって肺炎がまれに起こることがありますが、頻度は少なく、あまり心配する必要はありません。

放射線療法は毎日、約5週間続けて放射線を照射します。照射時間は1~3分程度です。通院の時間以外は通常の生活が可能です。

※【出典】日本乳癌学会編: 患者さんのための乳がんガイドライン 2019年版 金原出版: 127, 2019

【監修】相良病院 院長 相良安昭 先生

更新年月:2021年4月