乳がんの検査と診断マンモグラフィ検査

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影、つまりレントゲン検査です。乳がんの早期発見に欠かすことのできない、有効な画像診断の1つです。

マンモグラフィ検査により、乳がんの初期症状である微細な石灰化※1や、セルフチェックや触診ではわかりにくい小さなしこりを画像として捉えることができます。

マンモグラフィ検査はどのように行われるの?

撮影台の上に乳房を乗せ、透明な板で圧迫して薄く伸ばして撮影します。左右それぞれの乳房に対し、上下や斜め方向からレントゲン写真を撮ります。乳房を平たく圧迫することで病変をより鮮明に写し出します。

マンモグラフィ検査は痛い?

乳房を圧迫して撮影するため、痛みを感じることがあります。痛みには個人差がありますが、乳房の大きさにかかわらず、乳腺の発達した方のほうが痛みを感じるようです。

月経前は乳房が張ることからより強い痛みが生じます。月経前の検診を避けることで痛みを軽減することが出来ます※2

マンモグラフィによる放射線被ばくの影響は?

X線による放射線被ばくがありますが、自然のなかで浴びる放射線量と同程度なので、健康に影響が及ぶ心配はありません。ただし、妊娠中もしくは妊娠が疑われる方は、本当に撮影する必要があるかどうか、医療者とよくご相談ください。

※1 石灰化:カルシウムが乳房の一部に沈着した状態。良性のものと悪性のものがある。

※2 【出典】 日本医師会:乳がん検診Q&A
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/breast/qa/ (2023年9月1日現在)

【監修】筑波大学附属病院 乳腺・甲状腺・内分泌外科 准教授 坂東裕子 先生

更新年月:2024年10月

ONC45N016A