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これからがんで入院するあなたへ 入院生活を快適に過ごすには、どうすればいい?

意外と自由になる時間もある入院生活。少しでも気を紛らわせ、快適に過ごすためのお役立ちグッズを紹介します。

病室を快適にする

病室の備品

がんの手術前日になると慌ただしくなりますが、それまではある程度自由な時間があるものです。ロックやジャズなど好きな音楽を楽しんだり、ベッドの周りを自分好みにちょっと整えてみたりしてみませんか。がんでの入院中を、少しでも快適に過ごせるよう、できる工夫を取り入れましょう。

ちょっとでも気持ちを上向きに

最近では、ベッドサイドにテレビを設置している病院が増えています。元気が出る音楽を聴いていたという人も多いです。なかには、「笑うことで免疫力がアップするかも」と落語を聞いていた人もいます。ただし、テレビも音楽、落語も周りの人の迷惑にならないように、イヤホンを使用し、音が漏れないようにボリュームには気をつけましょう。

がんでの入院中に読書を楽しむ人もいますが、「本が重たくてページをめくるのが大変だった」「体力・気力がないときには文章が読めなかった」という声もありました。そんなときには漫画や雑誌のほうがいいかもしれません。

入院中のベッド周りを快適にするために

入院中のプライベート空間となるベッド周りを工夫して、少しでも快適に過ごせるようにしてみましょう。「枕やベッドに柔らかいタオルを敷いた」「小型送風機や卓上加湿器、ベッド用読書ランプを持参した」「S字フックに小さな籠をぶら下げて小物を入れていた」など、工夫次第でより入院生活が快適になります。

もし、枕が合わないと感じたときには、看護師に相談をしてみましょう。薄い枕、足枕、腰枕など、いろいろな種類の枕を用意しているところもあります。

スリッパは安全・ラクなものを

院内は靴ではなく、室内履きが基本です。ただし、スリッパは脱げやすいのでお勧めできません。病院によっては「危ないから」と禁止しているところもあります。がんの手術後にリハビリのために院内を歩くこともあるので、軽くて脱げにくく、滑りにくいサンダル(かかとのストラップがあるタイプ)、脱ぎ履きしやすい運動靴などがいいでしょう。普段以上に足元は大事になります。サイズもちゃんと自分に合うものを選びましょう。

【監修】福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授 佐治 重衡 先生

更新年月:2024年11月

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