急性リンパ性白血病(ALL)を学ぶ急性リンパ性白血病(ALL)の原因と診断
急性リンパ性白血病(ALL)はどのように診断されますか?
症状や血液検査などの異常で急性白血病が疑われる場合は、確定診断をするための検査がおこなわれます1)。
急性白血病の場合、血液検査で赤血球数、血小板数の減少、白血球数の異常や、正常であればあらわれないはずの未熟な血液細胞(白血病細胞)がみとめられます2)。血液検査で、急性白血病が強く疑われる場合は、骨髄検査(骨髄穿刺・骨髄生検)を行います1)。
骨髄生検は、白血病細胞の割合が骨髄全体の25%以上であれば急性白血病と診断されます2)。皮膚を消毒し局所麻酔をした後に、腸骨(骨盤の骨)または胸骨に針を刺して、骨髄組織を採取する検査です3)。
図.白血病の検査の種類と流れ
【出典】
1. 医療情報科学研究所 編集.病気がみえるvol.5 血液 第2版.メディックメディア.108, 2017
2)秋山秀樹:”第Ⅱ章 1. 血液、一般検査”急性リンパ性白血病(ALL)の基礎と臨床 薄井紀子編 医薬ジャーナル社:32, 2016
3)医療情報科学研究所 編集:病気がみえるvol.5 血液 第2版 メディックメディア:17, 2017
【監修】東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野(血液・免疫科)教授 張替秀郎 先生
更新年月:2022年11月
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