がんとつきあう(がん治療の副作用)血圧を下げるための日常生活の工夫
ここでは、一般的な高血圧の患者さんに対する日常生活の工夫についてとりあげています。しかし、がんの治療中には必ずしもあてはまらない場合もあります。がん治療中の高血圧に対して、実際にどのような方法を取り入れるかは、担当医の先生とよく相談してください。
塩分は控えめに(1日6gを目標に)
- 塩味は控えめに心がけましょう。
物足りないときは、調理の際に出汁やお酢、香辛料などを利用して工夫しましょう。 - そばやうどん、ラーメンなどの汁は飲まないようにしましょう。
- ソーセージやかまぼこなどの練り製品には、塩分が多く含まれているので気をつけましょう。
- 外食時は、できるだけ単品を避け、定食を選び、バランスの良い食事を心がけましょう。
野菜や果物を積極的にとる
- 野菜や果物には、血圧を下げる効果のあるカリウムが含まれています。
禁煙する
- タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血圧を上昇させます。
アルコールは適量を守る
- 少量のお酒(1日に日本酒1合またはビール中ビン1本)は血圧を下げますが、大量の飲酒は血圧を上昇させます。
適度の有酸素運動をする
- ウォーキングや、エアロビクスのような有酸素運動は血圧を下げます。
- ウェイトトレーニングのような無酸素運動は血圧を上げてしまうので、血圧が高い方はやめましょう。
十分な睡眠をとる
- 睡眠中は交感神経の活動が低下し、副交感神経が活発化するため、血圧が下がります。しかし、十分な睡眠がとれないと、睡眠中の交感神経が活発化し、副交感神経の活動が低下するため、血圧を上昇させます。
【監修】国立大学法人徳島大学大学院医歯薬学研究部 循環器内科学 佐田政隆 先生
更新年月:2020年9月