がんとつきあう(がん治療の副作用)がん治療と皮膚障害
手足症候群/発疹・紅斑/色素沈着/乾燥/爪

皮膚障害とは?

抗がん剤(化学療法)や分子標的薬によるがん治療を行うと、皮膚や爪に異変が現れることがあります。皮膚や爪に起こる症状は、ほかの副作用や症状に比べて軽視されがちです。しかしながら、外見の変化を伴う皮膚障害は、患者さんに大きな精神的苦痛をもたらすこともあります。

治療によって引き起こされる皮膚障害には、手足症候群、発疹・紅斑、色素沈着、乾燥、爪の変化などの症状が挙げられます。

手の甲にクリームを塗る

手足症候群とは手のひらや足の裏など、体重や力のかかりやすい部分や摩擦が生じやすい部分に現れることの多い皮膚症状を指します。手のひらや足の裏にピリピリ・カサカサ・しびれ、赤みや腫れといった症状が現れ、ひどい場合には歩くのが困難になることもあります。

ほかの皮膚障害としては、頭や顔・全身にわたる乾燥、発疹や蕁麻疹(じんましん)、色素沈着などがあります。症状が強い場合には、抗がん剤(化学療法)や分子標的薬による治療の継続ができなくなることもあるため、注意が必要です。

また、爪にも爪の形が変わる、爪が薄くなる、割れやすくなるなどの症状が現れることがあります。爪のまわりが赤く腫れたり、化膿したりして、日常生活に支障を来すこともあります。

決して軽視できないこれらの皮膚症状ですが、クリームを塗って保湿をしっかり行うなど、予防することで和らげることができます。

【監修】独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センター 呼吸器科 山本信之 先生

更新年月:2020年9月