がんとつきあう/吐き気・嘔吐がん治療と吐き気(はきけ)・嘔吐(おうと)

吐き気・嘔吐とは

がん治療に伴う代表的な症状のひとつが吐き気・嘔吐です。患者さんにとって、身近でつらい症状として知られています。

抗がん剤(化学療法や分子標的薬)の治療を始めると、治療に伴う副作用としてムカつきや吐き気・嘔吐をもよおすことがあります。「ムカムカする」「吐きそう」「吐く」といった症状を経験すると、治療に伴う不快な体験として記憶され、治療を続けることへの不安をもたらしたり、治療への意欲を失わせたりすることにもなります。治療を受ける日の朝は、治療が始まる前から吐き気がするというように、精神的な面からこれらの症状を引き起こすこともあります。

水の入ったグラス

吐き気・嘔吐の症状があるときには、無理して食事をとる必要はありません。おかゆや豆腐のような消化のよいものやゼリーやアイスなど食べやすいもの、食べられるものを可能な範囲で摂取しましょう。
数日間食事を口にできなくても大丈夫ですが、水分補給はしっかりと行います。ジュースやスポーツ飲料など吐き気をもよおしにくい飲み物で水分補給をしましょう。

身体的にも精神的にもつらい吐き気・嘔吐ですが、現在では薬などを使って上手にコントロールすることも可能になっています。「がんの治療を受ける上では仕方がないこと」とがまんせずに、医療スタッフに伝えることも大切です。

前向きに治療に取り組めるよう、少しでも症状を和らげたり、予防したりすることが重要です。医療スタッフと相談しながら、体質や治療状況に応じて、対策をしていきましょう。

【監修】和歌山県立医科大学 呼吸器内科・腫瘍内科 山本信之先生