急性リンパ性白血病(ALL)を学ぶ治療法-薬物療法

成人Ph陽性急性リンパ性白血病(ALL)1,2

急性リンパ性白血病(ALL)の患者さんのうち、およそ4人に1人がPh陽性です。Ph陽性の急性リンパ性白血病(ALL)は、治療経過があまり良くなく、治癒しにくい白血病といわれてきました。

しかし近年、Phの遺伝⼦から作られる異常なタンパク質だけを攻撃することができる新しい種類の薬物(分⼦標的薬)が開発されました。分⼦標的薬は、白血病細胞を狙い撃ちするため、正常な細胞に大きなダメージを与えにくいという特徴があります。一方で、従来の抗がん剤とは違った副作用があらわれる可能性があります。このような新しい薬の登場により、Ph陽性急性リンパ性⽩⾎病(ALL)の患者さんの治療成績は向上しています。

1. 医療情報科学研究所 編集.病気がみえるvol.5 血液 第2版.メディックメディア.2017

2. 宮崎仁.もっと知りたい白血病治療―患者・家族・ケアにかかわる人のために 第2版.医学書院.2019

【監修】東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野(血液・免疫科)教授 張替秀郎 先生

更新年月:2020年11月