検査の流れ 早期発見 肺がんが疑われたとき 確定診断 がんの広がりを調べる 治療薬の検討肺がんの検査と診断早期発見のための検査肺に異常があるかどうか、痰の中に異常な細胞が含まれていないかどうかを調べるための検査を行います。胸部X線検査※1肺野部(肺の末梢部分)にできるがんの発見に有効な検査です。集団検診にしばしば使用されており、自覚症状がない時期に肺がんを見つけるのに、非常に手軽にできる検査です。ただし、2cmくらいまでの小さながんは肋骨や血管に隠れることがあるため発見しづらく、また肺門部(肺の入り口)にできるものは気管支や心臓、胸骨、血管などが重なっているため、X線検査では写りにくいということがあります。喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)※1太い気管支を中心にした肺門部にできたがんを発見するのに有効な検査です。痰の中にがん細胞がこぼれ落ちることがあるので、痰を採取して顕微鏡で調べます。痰を排出するだけなので検査自体は非常に簡便にできるのがメリットです。ただし、肺のすみにある肺末梢部ではがん細胞を採取できない、検査結果が正常でも肺がんではないと言い切れない、1回の検査ではがん細胞を見逃す危険性があるなどの理由から、最低3回の検査が必要となる、というデメリットもあります。※1 渡辺俊一, 大江裕一郎, 伊丹純ほか: 国立がん研究センターの肺がんの本, 小学館クリエイティブ: 16-17, 2018【監修】近畿大学病院 がんセンター 特任教授 中川和彦 先生更新年月:2024年10月ONC46O030B 検査の流れ 肺がんが疑われたときに行う検査