肺がんの分類 非小細胞肺がん 小細胞肺がん 肺がんの種類肺がんの分類 検査や手術で採取したがんの細胞や組織を顕微鏡で調べると、がん細胞やその集団の形に違いがあり、いくつかの種類に分類することができます。これを“組織型”と呼びます。 肺がんの組織型は、大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分けることができ、非小細胞肺がんはさらに「腺がん」「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん」「大細胞がん」などに分けることができます。 肺がんの分類 ■非小細胞肺がん 組織分類 多く発生する場所 特徴 腺がん 肺野 肺がんのなかで最も多い 症状が出にくい ドライバー遺伝子変異が多い 扁平上皮がん 肺門(肺野部の発生頻度も高くなってきている) 咳や血痰などの症状があらわれやすい 喫煙との関連が大きい 大細胞がん 肺野 増殖が速い ■小細胞肺がん 組織分類 多く発生する場所 特徴 小細胞がん 肺門・肺野ともに発生する 増殖が速い 転移しやすい 喫煙との関連が大きい 国立がん研究センター がん情報サービス 肺がん 基礎知識 より作成https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/index.html 2022/7/21参照 西條長宏ら編: インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, 医薬ジャーナル社: 24-27, 2017より作成 掲載図監修:近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生 肺がんの50~60%を占めるのが腺がんで、次に扁平上皮がんが多くみられます(25~30%)。小細胞がんは10~15%、大細胞がんは比較的発症頻度の低いがんで数%です※1。 ※1 西日本がん研究機構(WJOG)編: 患者さんのためのガイドブック よくわかる肺がんQ&A, 金原出版: 35, 2014 【監修】近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生 更新年月:2022年11月 ONC46M001A 非小細胞肺がん