急性リンパ性白血病(ALL)を学ぶ急性リンパ性白血病(ALL)の原因と診断 急性リンパ性白血病(ALL)にはどのような症状があらわれますか? 急性リンパ性白血病(ALL)の主な症状は、白血病細胞が骨髄や血液中で異常に増え、正常な赤血球、白血球、血小板がつくられなくなることであらわれます。赤血球が少なくなると貧血の症状(息切れや動悸)が出ることがあります。また、正常な白血球が少なくなると抵抗力が低下し、感染症にかかりやすくなります。血小板が少なくなることで、出血しやすくなるため、鼻血が出やすくなったり、あざができやすくなったりもします。 また、白血病細胞がさまざまな臓器・組織に浸潤(がん細胞が周囲の組織に入り込んで、増殖すること)すると、肝臓や脾臓、リンパ節が腫れて大きくなったり、中枢神経への浸潤で頭痛やめまいなどの症状があらわれたりすることもあります。 若年者や小児の場合には、骨痛、関節痛を認めることが多く、歩行障害を訴えて受診することもあります1)。 図.急性リンパ性白血病(ALL)の症状 【出典】 1)秋山秀樹:”第Ⅱ章 1. 血液、一般検査”急性リンパ性白血病(ALL)の基礎と臨床 薄井紀子編 医薬ジャーナル社:32, 2016 【監修】東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野(血液・免疫科)教授 張替秀郎 先生 更新年月:2022年11月 ONC46M001A 発症(原因) 診断と検査