肺がんQ&AALK融合遺伝子とは何ですか?
「ALK融合遺伝子」は、なんらかの原因により「ALK遺伝子」と他の遺伝子が融合することでできる特殊な遺伝子です。「ALK融合遺伝子」があると、この遺伝子からできるタンパク質(ALK融合タンパク)の作用により、がん細胞を増殖させるスイッチが常にオンとなり、がん細胞が限りなく増殖してしまいます※1。
掲載図監修:近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生
ALK融合遺伝子は、2007年に発見されました。肺がん(非小細胞肺がん)の患者さんの約3~5%に認められ、非小細胞肺がんのなかでも腺がんに特異的にみられます※2。
ALK融合遺伝子は、タバコを吸わない患者さん、比較的年齢の若い患者さんに認められやすいことがわかっています※1。ただし、これら以外の患者さんでもみつかることがあるため、どんな患者さんでもALK融合遺伝子があるかどうかを確認することは大切です。
- ※1 渡辺俊一, 大江裕一郎, 伊丹純ほか: 国立がん研究センターの肺がんの本,小学館クリエイティブ: 78,114, 2018
- ※2 日本肺癌学会バイオマーカー委員会: 肺癌患者におけるALK融合遺伝子検査の手引き 第3.1版(2019.2.28改訂)
https://www.haigan.gr.jp/uploads/files/ALK%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%AE%E6%89%8B%E5%BC%95%E3%81%8D%20ver3.0%E7%90%86%E4%BA%8B%E4%BC%9A%E6%89%BF%E8%AA%8D%E7%89%8820190228%282%29.pdf 2020/11/26参照
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【監修】近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川和彦 先生
更新年月:2021年9月