慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ治療法

治療中はどのような検査で効果を調べますか?

治療効果は、血液検査、染色体検査、遺伝子検査の結果から判定されます1)

表 治療効果を判定するための検査(出典1,2より作表)

※表を左右にフリックしてご確認頂けます。

検査名 検査法 検体 検査の内容 実施頻度のめやす
血液検査 血液 赤血球、白血球、血小板の数や芽球の有無を確認 毎週~2週毎
染色体検査 Gバンド法
FISH法
血液または骨髄液 フィラデルフィア染色体の陽性率を確認 BCR-ABL遺伝子の著しい増加や治療効果が得られなかった場合に実施を検討
遺伝子検査 RT-PCR法 血液 BCR-ABL1遺伝子の量を測定 治療効果に応じて3~6ヵ月毎

芽球:成熟する前の血球
RT-PCR:逆転写ポリメラーゼ連鎖反応
※検査や、検査を行う頻度は一般的な内容ですので、患者さんによって異なる場合があります。

【出典】

1) 日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版補訂版 金原出版:92, 2020

2) 永井正:図解でわかる 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫 法研:22, 2016

【監修】東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野(血液・免疫科)教授 張替秀郎 先生

更新年月:2022年11月

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