慢性骨髄性白血病(CML)を学ぶ慢性骨髄性白血病(CML) 関連用語集
(五十音順)
化学療法
(がんの場合には)抗がん剤による治療のこと
芽球(がきゅう)
成熟していない若い血液細胞のことで、白血病になると、骨髄でがん化した芽球が異常に増殖し、血液中に放出される
顆粒球
白血球の一種で、好中球、好酸球、好塩基球の総称
寛解(かんかい)
疾患がコントロールされ、疾患の徴候や症状がない状態、また白血病細胞が各種検査において検出されない状態
血液学的奏効
血液検査が正常値に戻り、臨床症状がなくなった状態
血球数
血液検体中の白血球、赤血球、血小板の数
血小板
血液を凝固させたり、出血を止めたりするはたらきをもつ血液細胞
骨髄
骨の内腔にある海綿状で網目構造になった組織で、血液細胞がつくられるところ
骨髄生検(こつずいせいけん)
腸骨に太い針を刺して骨髄の組織を切り取ること(骨髄穿刺で骨髄液が吸引できない場合に行われる)
骨髄穿刺(こつずいせんし)
胸骨または腸骨に細い針を刺し、骨髄にある骨髄液を注射器を使って吸引すること
細胞遺伝学的奏効
染色体検査でフィラデルフィア(Ph)染色体を持つ白血病細胞が検出されなくなった状態
Gバンド法
ギムザという色素でDNA(デオキシリボ核酸)を染め、染色体を顕微鏡で観察する方法
生検(せいけん)
顕微鏡で組織や細胞の形や特徴を調べるために、組織の一部を採取すること
赤血球
酸素を肺から全身の細胞に運搬する血液細胞
染色体
遺伝情報が記録されたDNA(デオキシリボ核酸)が、ヒストンというタンパク質に巻きつき、細胞の核の中で複雑に折りたたまれたもの
造血幹細胞
骨髄の中で血液細胞がつくられるもとになる細胞
造血幹細胞移植
がん化した造血幹細胞を、健康な造血幹細胞と取り替える治療法
単球
白血球の一種で、病原菌を飲み込んで分解し感染を防ぐ血液細胞
白血球
身体を感染から防御するはたらきをもつ血液細胞
白血病
血液のがん
本来の機能を失った異常な白血病細胞が過剰に産生される病気
PCR法(ピーシーアール)
遺伝子を増殖させる方法。慢性骨髄性白血病の検査では、遺伝子に蛍光色素を結合して増幅し、蛍光の強さから遺伝子の量を測定している
BCR-ABL遺伝子(ビーシーアールエイブル)
フィラデルフィア(Ph)染色体上にある異常な遺伝子
第9番染色体と第22番染色体の切片どうしがつながってできている
FISH法(フィッシュ)
蛍光物質を利用して、染色体の中にある目的の遺伝子を検出する方法
フィラデルフィア(Ph)染色体
第9番染色体と第22番染色体の一部分が融合した異常な染色体で、BCR-ABL遺伝子を発現する
分子遺伝学的奏効
PCR法による検査でBCR-ABL遺伝子が検出されない、または少ないことが確認された状態
分子標的薬
がん細胞の増殖に関わっている特定の分子(タンパク質や酵素)だけを狙って、がんの増殖を防ぐ薬剤
慢性骨髄性白血病(CML)
白血病の一種。未熟な細胞から成熟した細胞まで、さまざまな成熟段階の白血病細胞が増加する病気
リンパ球
白血球の一種で、免疫機能を持つB細胞やT細胞の総称
【監修】東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野(血液・免疫科)教授 張替秀郎 先生
更新年月:2020年11月