panNET Q&Aどんな症状がありますか?

panNEN(膵神経内分泌腫瘍)はホルモン特有の症状がみられる「機能性panNEN」と、そのような症状がみられない「非機能性panNEN」に分けられます。なお、非機能性panNENでは、腫瘍が大きくなった場合には、周囲の臓器を圧迫することにより腹痛などの症状がみられます。以下に、それぞれの主な症状についてまとめます。

※panNEN(pancreatic neuroendocrine neoplasms)は高分化型のpanNET(pancreatic neuroendocrine tumor)と低分化型のpanNEC(pancreatic neuroendocrine carcinoma)に分類されます。panNENも日本語では、膵神経内分泌腫瘍となります。

機能性

腫瘍名 主な症状
インスリノーマ
【インスリン】
低血糖発作、自律神経症状(発汗、空腹感、動悸など)や中枢神経症状(意識障害、かすみ目など)
ガストリノーマ
【ガストリン】
消化性潰瘍、逆流性食道炎による症状(腹痛、出血、胸やけ)、下痢など
グルカゴノーマ
【グルカゴン】
皮膚病変(遊走性壊死性紅斑ゆうそうせいえしせいこうはん)、耐糖能異常、糖尿病、体重減少など
ソマトスタチノーマ
【ソマトスタチン】
体重減少、腹痛、糖尿病、胆石症、脂肪便・下痢など
VIPオーマ
【VIP】
水様性下痢、低カリウム血症、低クロール血症、代謝性アシドーシスなど

非機能性

非機能性panNEN 特有の症状なし、腫瘍が大きくなった場合は腹部膨満感、腹痛などがおこる場合がある、また遠隔転移により発見されることが多い

【】:原因となるホルモン
日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS) 編:膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン 2019年 第2版 金原出版:2019

更新年月:2021年4月