panNET Q&ApanNET(膵神経内分泌腫瘍)に適応症のある薬剤はありますか? 現在日本で効能効果に「膵神経内分泌腫瘍」という記載のある薬剤には、「ソマトスタチンアナログ」、「分子標的薬」、「細胞障害性抗がん剤」と呼ばれる複数の種類の薬剤があります。ソマトスタチンアナログは機能性panNETに対する症状緩和目的として使用されていましたが、最近非機能性panNETに対する抗腫瘍効果も有することがわかりました※1。分子標的治療はpanNETの細胞増殖を阻害するもの、血管新生増殖因子受容体(PDGF-β、VEGFRなど)を阻害するものなどがあります※1。また、抗がん剤は細胞分裂に影響に与えて細胞死を与えるアルキル化剤の適応があります※2。 薬剤は、腫瘍増殖能や、腫瘍量、転移の有無、合併症の有無などを考慮して総合的に判断して用いられます※2。 ※1【出典】 国立がん研究センター希少がんセンター 膵・消化管神経内分泌腫瘍 (https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/neuroendocrine_tumor_2/index.html )2022/7/22参照 ※2【出典】日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS) 編:膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン 2019年 第2版 金原出版: 第4章, 2019 更新年月:2022年11月 ONC46M001A Q&A TOPへ戻る