panNETについてpanNET(膵神経内分泌腫瘍)の治療法

pNET

panNETに対する治療においては、腫瘍の機能性、転移の有無を正確に評価して、腫瘍の分化度および悪性度に合わせた治療が必要です。外科的切除による治療が標準ですが、切除によって症状改善が期待できないような場合や腫瘍を完全に切除できない場合は、集学的治療(二つ以上の治療方法を組み合わせて行う治療)の一つとしてお薬で治療を行います。現在、panNETの薬物治療として保険適用されているお薬には、「ホルモン治療薬」、「分子標的薬」、「細胞障害性抗がん剤」と呼ばれる種類のお薬があります。分子標的薬は、これまで使用されてきた抗がん剤と異なり、がんの増殖に関わる分子だけを狙って攻撃するため、正常な細胞に与えるダメージが少ないといわれています。
また、機能性panNETのホルモン過剰症状にはソマトスタチンアナログというお薬が用いられます。このお薬はホルモンを過剰に分泌する細胞に作用して症状を改善します。
panNETの薬物治療でよくみられる副作用については、panNET Q&A 薬物治療の副作用ではどんなものが知られていますか? をご覧ください。

※【出典】日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS) 編:膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン 2019年 第2版 金原出版: 101-102, 2019

監修:福岡山王病院 肝臓・胆のう・膵臓内科 センター長
伊藤鉄英 先生

更新年月:2021年4月